「現金が一番安心」と考えていた筆者の友人・S子の父でしたが、『あるハプニング』をきっかけに頑固な父の考えが変わっていって──。

翌日、病院の支払いが必要になりましたが、手元に現金がなく、銀行の手続きにも時間がかかり、不便さを痛感した父。

その様子を見たS子は「もしスマホ決済を少しでも使えるようにしていたら、こんなに困らなかったかもしれないね」と静かに伝えました。父は珍しく反論せず、黙ってうなずいていました。

すべてを変えるのではなく柔軟な姿勢が大切

数日後、財布は親切な人によって警察へ届けられ、無事に戻ってきました。それを機に、父は「全部を現金に頼るのも考えものだな」と話し始めたのです。

S子に設定を手伝ってもらい、少額からキャッシュレス決済を試してみることにしました。最初はコンビニで数百円の買い物をするだけでも緊張していましたが、何度か利用するうちに操作にも慣れ、今では「状況に応じて使い分ければいいんだな」と考えるように。

もちろん、現金払いにもキャッシュレス決済にもそれぞれ長所と注意点があります。どちらか一方だけが正しいわけではありません。しかし「絶対に使わない」と決めつけてしまうと、思わぬ場面で選択肢が狭まることがあります。

「現金しか信用できない」と言い切っていた父の視野が、実際の経験を通じて広がったことにS子は驚きと共に嬉しい気持ちになりました。

価値観を変えるきっかけは、意外にも身近な出来事の中にあるのかもしれません。今回の一件を通じて、年齢に関係なく新しいことを受け入れる柔軟さが大切だと改めて感じるエピソードでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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