アルバイトに「どこまで責任を求めればよいのか?」「注意はどの程度までなら許されるのか?」といった悩みは、正社員として働く人や経営者共通の悩みだと思います。また、最近はコンプライアンスが厳しく、従業員に無理強いをしたり契約時に約束した以外の業務をお願いしたりするのも難しくなってきています。今回は、筆者の友人A子とアルバイトの大学生B子のトラブルについてご紹介します。

翌日、B子の母から電話が

さらに翌日、B子の母親から電話がありました。電話口で「うちの娘が店長(A子)に理不尽なことを言われて、やめさせられたそうですが」と訴えてきたのです。

A子はB子の母に謝罪し、これまでの経緯を簡単に伝えたところ、「大学生に対して厳しすぎる」と言われてしまいました。

さらに「まあ、いいですけど、娘にこんな店で働かれるほうが、心配だわ」といった文句まで飛び出したのです。

A子はB子の母にもう一度、謝罪と説明を試みたものの、電話は一方的に切られてしまいました。

娘を思う親心とはいえ、仕事の現場にまで口を出すなんて……。A子さんは、自分が抱いていた「働くことの当たり前」が相手に全く通用しないという現実を、痛いほど突きつけられました。

この件は、経営者として「期待する」ことの危うさと、丁寧な「合意形成」の大切さを教えてくれた貴重な経験となりました。

また、お店を去ったB子にとっても、この経験がこれからの社会人生活に向けた大切なステップになってくれることをA子はそっと願っています。

【体験者:30代・会社員女性、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。

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