これは、筆者が子どもとの関わりの中で感じた出来事です。一人遊びができる息子を後回しにし、娘を優先してしまっていた日々。ふとした瞬間に、彼の心の変化に気づいて──。今回は、そのとき感じた反省と、関わり方を見直したエピソードをご紹介します。

少しずつ見えてきた小さな変化

その後しばらくして、息子の様子に変化が出てきました。
これまで一人でできていた着替えやお風呂を「ママやって」と頼ることが増え、寝るときも「ママ、そばにいて」と言うようになったのです。

これまでとの違いに、ふと手が止まりました。
(どうしたんだろう)
思い返してみると、「あとでね」と言い続けていた日々が浮かびます。待てる子だから大丈夫だと決めつけ、彼の静かな我慢に目を向けていなかったのかもしれません。

そう考えたとき、胸の奥がチクリと痛みました。

「大丈夫」と決めつけない関わり方へ

それからは、意識して息子と一対一で過ごす時間をつくるようにしました。
短い時間でも「今はあなたの時間」と決めて向き合うと、息子はとても嬉しそうな表情を見せてくれます。

落ち着いて見えるからといって、寂しくないわけではありません。むしろ、言葉にしない分、こちらがその心の揺れに気づく必要があったのだと感じました。

今は「大丈夫だからあとで」ではなく、「今どう感じているだろう」と考えるようにしています。
あのときの「待ってるね」という言葉の意味を、ようやく受け取れた気がしています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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