筆者の友人・K美には4歳年上の姉・M美がいます。M美は小さい頃からマイペースで周囲のことを気にせずに動くことが多いタイプですが、K美は慎重派。タイプの異なる姉妹のエピソードをご紹介します。

隠していた本音

ある日、お見舞いに行った私に「あんたは良いわね」と姉が言い出しました。
「あんたはお母さんによく似てる。だから話も合うし、仲が良いもんね」と言うのです。
「私は誰に似たんだか、お父さんにもお母さんにも『よくわからない娘』って感じで育てられた。あんたみたいに一緒に旅行へ行ったこともないし、買い物すら行ったことない」

私は自由に思うように生きている姉が羨ましかったので「ないものねだりじゃない? 私はお姉ちゃんが羨ましかったよ」と言うと、姉は寂しそうにこう言ったのです。
「今幸せな人の勝ちよ。私はダメ」

これからのこと

その後、手術や治療を重ねたのですが、数年後にはがんが再発。
その間に両親が他界し、姉はすっかり元気をなくしてしまいました。

私は姉が自分たちをそんな思いで見ていたのかと思うと、いたたまれない気持ちになりました。
家族だからといって、何でも分かり合えるわけではありません。
これからの姉との時間を大切にしたいと思える出来事でした。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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