これは知人のA子さんに聞いたお話です。
我が子のスポーツを熱心に応援するパパ友の存在は心強いものですが、その熱意が思わぬ方向へ暴走してしまうことも……。善意の顔をした「毒」が子どもたちの心に忍び寄ったとき、事態を動かしたのは親の説得ではなく、子どもたちの真っ直ぐな言葉でした。

大人の暴走を止めたのは、子どもたちの真っ直ぐな「チーム愛」

再びB君パパが「今のチームじゃ勝てない」と切り出したその時、意外な展開が訪れました。A子さんの息子が、しっかりとB君パパの目を見て「僕は、今のチームの仲間と一緒に上手くなりたいんだ!」と はっきりと宣言したのです。

その言葉は、隣で黙っていたB君の心にも響きました。B君は涙を流しながら「パパ、僕もこのチームがいい。みんなと離れたくない!」と 本音を爆発させたのです。自信満々だったB君パパもこれには絶句。「そうか……」と 力なく呟いた彼の肩は、どこか小さく見えたそうです。大人が決めた勝利よりも、子どもたちが育んできた絆の方が、ずっと尊いものだったことにようやく気付かされた瞬間でした。

迷えるパパをも浄化した、ピュアすぎる子どもたちの逆襲劇

その後、B君パパは憑き物が落ちたように穏やかになり、今ではチーム全体を見守るサポーターに戻ったといいます。親の熱心さがいつの間にか「支配」に変わってしまう怖さを、A子さんは身をもって感じたそうです。

「子どものため」という言葉は、時として周囲が見えなくなる危険を孕んでいます。でも、子どもたちは自分たちの「好き」を信じていました。真っ赤な顔をして反論した息子の成長に、A子さんは涙しつつも「これでまた試合を心から楽しめる」と、今は晴れやかな気持ちでグラウンドへ向かっています。子どもたちの純粋な力が、大人たちの心までをも優しく浄化してくれたエピソードでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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