母の日が近づくと、「今年は何を贈ろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか。しかし年数が経つに連れてネタも尽き、毎年の恒例行事が少しずつ心の負担になってしまうこともありますよね。今回は筆者の友人の体験談をご紹介します。

予想外のメッセージ

義母から衝撃的なメッセージが届いたのです。

「母の日のプレゼントは、今年でもうおしまいにしましょう。私は今年でお母さんを卒業するから、あなたも『いい嫁』を卒業してね!」

一瞬、「もしかして何か失礼なことをして、怒らせてしまった?!」と血の気が引きましたが、震える指でその先を読み進めると、義母のあたたかな真意が見えてきました。

「プレゼントのお金と時間は、自分のために使ってね」

「役割」を脱ぎ捨てて見えたこと

後日、義母と改めて電話をしたのですが、義母の声は驚くほど軽やかでした。

「これからは一人の女性として、友達みたいに、お互いの気が向いたら会いましょう」

穏やかな口調でそう言われて、私は自分で「嫁という役割」を勝手に作り上げ、自らを檻に入れて苦しめていたことにやっと気付いたのです。

義母は、「嫁と姑はこうあるべき」という私の凝り固まった考えを、すっと壊してくれたのです。
それに気付いたとき、私は初めて息が深く吸えたような開放感に包まれました。

形にとらわれない距離感

義母の提案は、お互いが一人の自立した人間として対等に向き合うための、最高にクールなプレゼントでした。

義務ではないからこそ、次に会う時はもっと自然な笑顔でいられる気がします。

形にとらわれない関係の方が、ずっと長く、深く続いていくのかもしれませんね。
お互いにとって心地よい距離感を大切にしながら、これからは義母との新しいお付き合いを楽しんでいこうと思っています。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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