毎日が戦争のような兄妹ゲンカ。「近寄らないで!」と叫ぶ娘に頭を抱える私でしたが、兄がインフルエンザで倒れた日、事態は一変。騒がしい日々の裏で密かに育っていた、相手を思いやる純粋な心と、家族の絆を再確認した物語です。
画像: 「にいになんて大っ嫌い!」毎日ケンカの兄妹。インフルで倒れた兄に、妹が伝えた『本当の気持ち』にウルッ

「接近禁止命令」を出したいくらいの毎日

「もう、あっち行ってよ! にいになんて大っ嫌い!!」
我が家の日常は、今日もこの絶叫で幕を開けます。
おもちゃの取り合い、チャンネル争い、すれ違いざまの小突き合い。
仲良く遊んでいるかと思うと数分後にはケンカ。
「いい加減にしなさい!」と仲裁に入る私も、もうヘトヘト。
「頼むから、お互い視界に入らないで……」と本気で願うこともありました。

「ひとりは嫌……」布団から漏れたSOS

そんなある日、いつもは生意気盛りの兄がインフルエンザでダウン。
高熱にうなされ、寝室で休んでいます。
しんと静まり返った部屋。
私が寝室に様子を見に行ったとき、熱に浮かされた兄が、布団の中から消え入りそうな声を漏らしました。
「ひとりはやだ……誰かいてよぉ」

それは、普段生意気を言っている兄からの、心細いSOSでした。
ドアの隙間からその様子を見ていた妹は、戸惑ったように立ち尽くしていました。
「いつものにいにじゃない」。そんな動揺が伝わってきます。

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