人と人との関係では、「言わなければ分からない」ことがたくさんありますよね。言いにくい間柄でも、自分を守るためには、勇気を出して伝えることも大切なのかもしれません。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
画像: 「悪気はないんだから」は免罪符じゃない!【義母ばかり庇う夫】を変えた、妻の『痛烈な一言』とは

義母の言葉に心が沈む日々

結婚してから、私はずっと義母の嫌味に悩まされていました。

休日に家でくつろいでいると「テレビばかり見てて、だらしないわねぇ」と言われたり、「その服、ちょっと派手すぎない? あまり似合ってないわよ」「そのバッグ、なんだか安っぽく見えるわね。偽物じゃないの?」と、外見から何から、すべてを否定される日々。

正直、義母に会うのが憂鬱でたまらず、休日に突然義母がやってくることに、恐怖すら感じていました。

夫の「悪気はないんだから」

しかし、夫に相談しても、いつも返ってくるのは「まぁまぁ、母さんに悪気はないんだから」という言葉だけ。

何を言っても夫は義母を庇うばかりで、私の気持ちを全く理解してくれず、孤独感が胸の奥でじわじわと膨らんでいきました。

傷ついた気持ちは、悪気の有無とは関係ないのに……。

ついに爆発した私の気持ち

ある日、義母にまた「その化粧、年相応じゃないわね。自分が何歳か分かってるの?」と嫌味を言われ、ついに私は我慢の糸が切れました。

そしてその夜、私は夫にはっきりと言ったのです。

「ねえ、お義母さんに悪気がなければ、私が全部我慢しなきゃいけないの? 悪気はなくても、私は傷ついてる。その事実はどうなるの?」

状況を変えた一言

私の言葉に、夫は言葉を失いました。
初めて、自分の態度がどれほど私を傷つけていたかに気づいたようでした。

それから夫の態度は少しずつ変わり、義母の言動に対しても私の気持ちを優先して話を聞き、きちんと「そういう言い方はやめてくれ」と伝えてくれるようになったのです。

あのとき、自分の気持ちをちゃんと言葉にしたからこそ、状況が動き出しました。
「悪気がない」のは免罪符にはならない。自分を守るためにも、自分の気持ちを伝えるべき相手に伝えることの大切さを痛感した出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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