これは筆者自身の体験です。子育て中の私が、4歳の息子からの「ポケモンのTシャツがほしい!」という言葉を受けて、自分の価値観と向き合った瞬間のお話です。物を大切にする心を育てる一方で、子どもの気持ちに寄り添う大切さに気づかされた出来事でした。
画像: 息子「ポケモンのTシャツがほしい!」お下がりあるのに。でも買ってあげたら → 息子の『心の成長』にハッ

息子の初めての「自分のもの」へのこだわり

ある日、4歳の息子が突然、「ポケモンのTシャツがほしい!」と言い出しました。私は少し驚きました。それまで息子にはお下がりばかりを着せていて、特に文句を言うこともなかったので、洋服に対して特別なこだわりを持つとは思っていなかったからです。息子が自分の服にこんなに強い意志を持ったのは初めてで、正直どう対応すべきか迷いました。

物を大切にする価値観と心の葛藤

これまで、私は物を無駄にせず、お下がりを使うことが一番だと思っていました。それが息子にとっても普通だと思っていたので、特に問題を感じていなかったのです。しかし、息子がポケモンのTシャツを欲しがる姿を見て、改めて気づかされました。子どもにも「自分のものを持ちたい」という気持ちがあることを知り、少し反省しました。

最初は、そのTシャツを買うことに抵抗がありました。お金のことや、洋服にこだわる必要があるのかという疑問もありました。でも、息子がどれだけ楽しみにしているのかを考えると、やはり買ってあげた方がいいのではと思うようになったのです。物を大切にする心を育むチャンスだとも感じ、ポケモンのTシャツを購入する決断をしました。

息子の喜ぶ顔と物への愛着

そして、そのTシャツを息子に渡したとき、彼は本当に嬉しそうな顔をして、「ありがとう!」と大きな声で言ってくれました。その瞬間、心が温かくなり、物を大切にする心を育てることの大切さを実感しました。それからというもの、息子はそのTシャツをとても大事にして、どこに出かけるにもそれを着たがるようになりました。その姿を見て、親として非常に嬉しく感じると同時に、物への愛着が芽生えていることを確信しました。

親としての成長と気づき

この経験を通じて、私は物を大切にするだけでなく、子どもの気持ちに寄り添い、尊重することの重要性を学びました。最初は心配していましたが、息子が喜んでいる姿を見ると、親としての役割が少し変わったように感じました。子どもが欲しいものを言ったとき、無駄だと決めつけず、その思いを大切にして寄り添ってあげることが何より大事だと思うようになったのです。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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