誰かと親しくなればなるほど、その関係を当たり前のものだと思ってしまいがちです。でも、親しいからこその「境界線」は、どんな間柄にも必要なのかもしれません。今回は筆者の友人が、ママ友とのエピソードを聞かせてくれました。

ありえないお願い

そんな我慢の積み重ねがついに限界を超えたのは、あるとんでもないお願いをされたからです。

それは「悪いけど、うちの息子の個人懇談、代わりに行ってくれない?」というものでした。

冗談かと思い聞き返すと、「彼との3ヵ月記念日なの! 先生に、もう今から日程変更は無理って言われちゃって」と悪びれる様子もありません。

「個人懇談だよ? 親が行かなくてどうするの!」と思わず声を荒らげた私に、A子は「同じクラスだし、いいでしょ? 先生の話なんてあとで聞けばいいし、適当に聞いといてくれればいいから」と信じられない言葉を返してくる始末……。

もう元の関係には戻れない

もちろん、そのお願いはきっぱりと断りました。
すると、A子は明らかに不機嫌な声に。その態度に、私の中で何かがプツリと切れてしまったのです。

今まで大変な時は支え合ってきたつもりだったけど、それは私の思い込みだったのかもしれない。
彼女にとって私は、ただの都合のいい“代打”要員だったのでしょうか。

悲しいけれど、もう以前のように彼女と笑い合うことはできないと感じ、今は距離を置いています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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