食事の時間になると、「ご飯の時間だよ〜」という声かけから始まる、筆者の5歳の息子との日常。けれど、その時間は決してスムーズには進みません。すぐに席を立ち、話に夢中になり、最後は「ママ、食べさせて〜」と甘えてくるのが当たり前に。そんな“いつもの光景”がある日、思わぬ出来事によってガラリと意味を変えたのです。今回は、筆者が食卓で気づかされた大切な学びの瞬間をお届けします。

ご飯は「育てる時間」ではなく「感じる時間」

あの日のことを振り返ると、息子が出していた“違和感のサイン”はいくつもあったのです。食べるスピード、飲み込まない様子、少ない笑顔……。
でも私は、「早く食べさせなきゃ」「この時間を終わらせなきゃ」という自分の都合を優先してしまっていました。

その出来事をきっかけに、食事の時間の意味を見つめ直すようになります。
食べさせることに一生懸命になるのではなく、「一緒に感じて、一緒に味わう」時間にしよう。そう気づけたのは、息子の“拒否反応”がくれた気づきのおかげでした。

今、大切にしていること

それからというもの、私は息子の表情や仕草により注意を向けるようになりました。
どんなに時間がかかっても、たとえ少ししか食べなかったとしても、「自分のペースで食べること」を大切にしてあげたいと思えるようになったのです。

日々のルーティーンの中で、つい「ちゃんと食べさせなきゃ」「早く終わらせたい」と効率を求めてしまうこともあります。
けれど、小さなサインに気づけるのは、一緒に毎日を過ごしている親だけ。
食事は体を育てるだけじゃなく、心を育てる時間でもある。そのことを、私は息子との時間を通して学びました。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:北レン
経理事務・百貨店販売を経て、現在はWEBライターとして活動中。家事や育児と両立できる働き方を模索する中でライターの道へ。自身の体験を活かしながらリアルで共感を呼ぶ記事を多数執筆。人間関係・子育て・日常の“あるある”を中心に、女性に寄り添ったコンテンツを発信している。

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