筆者の住む地域は、若い世代よりも高齢者の方が多く住んでいます。日頃から挨拶程度のお付き合いはしていますが、つい先日とんでもない高齢女性と出会ってしまいました。思わず苦笑いしてしまったエピソードをご紹介します。

「使えないですよ? 電源を入れるとピーピーと音が鳴って動かないので」と伝えたのですが、「使えるかもしれないじゃない?」と一歩も引きません。
終いには「お宅、車あるんでしょ? ちょっとうちまで運んでくれないかしら?」ととんでもないお願いをしてきたのです。

苦笑

日頃からお付き合いのある方ならまだしも、会ったこともない人からのお願いと、壊れた家電を欲しいという状況にはさすがにビックリしました。
私が呆然としていると、ちょうど回収業者の人が来てくれたので「壊れているので引き取ってください」と言うと、回収業者の人はトラックに積んで持って行ってくれました。

その様子を見ていた高齢女性は「今どきの人は物を大切にしないのね。使えるものを捨てるなんて信じられないわ!」と捨て台詞を残して去って行ったのです。

壊れている物を欲しいと言うのにも驚きましたが、それを家まで運んでくれと言われたことも驚き! さまざまな感情が一周して、何だか一人で笑ってしまいました。

結局、その高齢女性が我が家へきたのはそれっきり。
どこの誰かも未だに分からないままです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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