幼稚園の教諭として日々子どもたちと向き合う中、ある日経験した出来事が、私の保育観を大きく変えました。体調を崩した子と、その周囲の子どもたちの反応、そして担任の先生の一言。その“思いやり”がもたらした結果に、私は深く考えさせられたのです。友人が、体験談を語ってくれました。

インフルエンザの連鎖

Aくんがインフルエンザだと診断されたその数日後。

Bちゃんが欠席し、保護者から「インフルエンザでした」との連絡が。

もちろん、感染経路を特定することはできません。でも、あの日のやりとりが頭から離れませんでした。

“思いやり”のつもりだった行動が、結果的に子どもの健康を脅かしてしまったかもしれない。

保育に求められる、心と体の両方への配慮

保育現場では、「心を守ること」と「体を守ること」の両方が求められます。どちらか一方だけでは不十分。だからこそ、慎重に判断しなければと強く思いました。

「距離を取る=冷たい」ではなく、「今はそれが優しさ」なんだと。

あの出来事を通して、私自身の保育観も大きく揺さぶられたのです。

【体験者:20代・幼稚園教諭、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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