「家賃高いからルームシェアしよ！」私の2DKの家に勝手に居座ろうとする友人を撃退した話

大学の同級生から「久しぶりに会いたい」と言われ、ご飯に行くことに

私は都市部で働くアラサー会社員です。少し古いけれど、駅近で利便性の良い2DKのマンションで一人暮らしをしています。

ある日、A子という大学の同級生から数年ぶりに連絡がきて、「あなたの住む街に用事があるから、久しぶりに会いたい」と言われ、ご飯に行くことになりました。

当日、大きめのスーツケースを持って現れたA子。お店でご飯を食べながら昔話に花を咲かせていると、A子が「あなたの自宅に行ってみたい！」と言い出したのです。

「ここから家まで近いし、まぁいいか」と、深く考えずにA子を自宅に連れ帰ったことを、私はすぐに後悔することになるのです……。

目をキラキラさせながら「私も一緒にここに住むから、ルームシェアしよ！」

家に着くなり、家の中をウロウロ見て回るA子。勝手に入って欲しくない部屋まで見ようとするので、さすがに「そんなところまで見ないでよー」と止めました。

するとA子は目をキラキラさせながら「一人暮らしで2DKってさみしくない？ 私も一緒にここに住むから、ルームシェアしよ！」と言ってきたのです。

訳が分からず「はぁ？」と呆れる私を無視して、「私もこの街に引っ越してきたいんだけど、家賃が高くて全然いい家が見つからないの。ここでルームシェアすれば、あなたも家賃半分になるし、ウィンウィンでしょ！」と勝手に話を進めるA子。

正直、親友ならまだしも、A子とはそこまで仲が良いわけではないので「ごめん、一緒に住むのは無理だよ」とハッキリ断ったが、「大丈夫だよ、他人と暮らすのもすぐ慣れるから！」と全く会話になりません。

挙げ句の果てにスーツケースを開けて、勝手に部屋の中に私物を置き始めたA子。恐怖を覚えた私は、とっさに「私の彼氏、警察なの！ 彼氏に連絡して、今すぐ来てもらうから！」と強めに言うと、A子はピタリと手を止めました。

しばらく沈黙したあと、A子は「いきなりルームシェアなんて冗談に決まってるじゃん！ 本気にしないでよ！」と笑いながら家を出ていったのでした。

ちなみに【警察の彼氏がいる】というのはとっさに出た嘘ですが、もしそのまま何も言わずにいたらA子に居座られていたかもしれないと思うと、今でも怖いです。あれ以来、信頼できる友人や家族以外は、安易に自宅に入れないようにしています。

【体験者：30代・女性会社員、回答時期：2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。