電車に乗っている時、お年寄りや体の不自由な人、妊婦さんが立っていたら席を譲るというのが一般的な電車に乗る際のマナーですよね。今回はそんな電車内で、席を譲る・譲らないに関するトラブルに巻き込まれた経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。

おそらくその女性は、Mさんが一番言いやすかったから言ったのだろうと思います。
「すみません」
その女性の正義感に免じてMさんが席を立とうとすると、隣りに座っていた金髪の若者が声をあげました。
「妊婦さんを立たせたらだめだよ。俺たちが立ちます、気づかなくてごめんなさい。」
数人の若者たちはみな立ち上がり、立っているお年寄りを呼んで座席に座らせてくれたのです。
「ありがとうございます……」
「いいのいいの、赤ちゃんのためだから」
お礼を言うMさんに、若者たちはニコニコと笑って答えました。

「結構空いたから私も座ろうかしら」
Mさんを怒鳴りつけた中年女性も空いた席に座ろうとしましたが、若者たちに「他のお年寄りに譲ってください」言われていたそうです。

譲り合いの精神は大切ですが、さすがに妊婦さんを立たせるのはいかがなものでしょうか。電車に乗る時は周りをよく見て、気持ちよく席を譲り合えたらいいですね。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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