恋人との結婚が決まって、義実家へ挨拶に行くのに緊張した経験のある人もいるでしょう。実は迎え入れる義両親の方も、どう接すればよいのかと緊張している人が多いんです。今回はそんな結婚の挨拶で、子どもの婚約者に誤解されてしまった経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。
画像: 「私は嫁として歓迎されてない!」一同ポカン → 息子の婚約者が『機嫌を損ねた理由』に「いやいや」

息子が婚約者を連れてくることに

Mさんには20代後半の息子がひとり。

就職で家を出て数年、普段はあまり連絡もしてこない息子が久しぶりに連絡をしてきたと思ったら、なんと「結婚したい人がいるから、紹介したい」という嬉しい報告でした。

「ぜひ連れてきて!」
Mさんと旦那さんはその報告に大喜びで、どんな女性なのか楽しみにしながら息子が婚約者を
連れてくる日を待っていました。

「ご飯食べるわよね、ご馳走用意しなきゃ」
Mさんは奮発して、地元でも有名なお寿司屋さんで仕出しを予約しました。

とんでもない誤解

「いらっしゃい! さあさあ、上がってゆっくりしてね」
そして当日。息子が連れてきたのはとても優しそうな女性でした。

「お寿司頼んだから遠慮なく食べて!」
「ありがとうございます」
息子の婚約者は控えめな女性のようでしたが、ずっと笑顔を絶やさないところも好感がもてました。
そしてその日は和やかに会話も弾み、Mさんは「あんなに素敵な人がお嫁さんになってくれるなんて嬉しいな」と思っていたのです。

「あのさあ、話があるんだけど」
後日息子から改まった様子で電話があり、その内容にMさんはビックリ。
「彼女が母さんに歓迎されなかったって言ってるんだよ」
「ええー! どうして? 私何か言った!?」
あんなに和やかで楽しかったのに、どういう訳かと聞いてみたMさん。
「俺もそんなんじゃないって言ったんだけどさ……」
息子の話によると、どうやら婚約者が来た日にお寿司をとって手料理を出さなかったことを、Mさんが「この家の味を教えるつもりはない」とアピールしていると思い込んだようでした。

もちろん勘違いだと説明はしたものの、なんだか面倒くさそうな女性だな、と思ってMさんはそれ以上口を挟まないようにしました。

その後、婚約者は他にも結婚にまつわる色々なことで息子といさかいを起こし、結局結婚の話は白紙になったそうです。

人の言動の裏を読んでばかりいると、何かともめ事に発展しやすいですよね。時には素直に受け入れることも大切です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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