親なら誰しも子供に「こうなってほしい」という願いはあるもの。
筆者の知人の70代のマダムのE子さんも、自分の苦い経験を踏まえ娘にある願望を託しました。
しかし、大人になって娘が語った話はE子さんの希望とは違うものでした。
画像: 【70代母の反省】「女性は手に職を」と信じ、娘に教師を勧めたけど──大人になった娘から衝撃の告白

「女性は手に職を」と信じていた

私の知人のE子さん。70代の知的で素敵なマダムです。
E子さんは、結婚したあと一旦専業主婦になりましたが、その後再就職しようとした時、なかなか採用されず苦労した経験がありました。

そのため
「娘にはどんなことがあっても自立できるように」
と願い
「女性は資格を取ったほうが生きやすいから」
と娘に教師の職を勧めました。

献身の甲斐あり、晴れて娘は教師に

そのため、娘の勉強もE子さんは熱心に手伝いました。
その甲斐あり、娘は大学で教員免許を取得して中学校の理科の教師になりました。

数年後、娘から言われた衝撃的な言葉

しかし数年後、娘が体調を崩して中学校を退職。

娘を気遣って、
「免許を持ってるから大丈夫。また就職できるから焦らないでね」

と伝えました。
こういうことがあるから、やっぱり手に職は正解だった! と思ったのです。

しかし娘は
「お母さん、そうじゃないの」
と。

「私、教師には向いてなかった。教えるのは好きだけど、学校の仕事は教える以外の業務もたくさんあって、それが辛かった。教育実習の頃からそう思っていたけど、お母さんには言えなかった」

と泣き始めました。

娘の言葉に反省して

よかれと思って勧めた「手に職」が、娘にとってはまさか重荷になっていたとは。

「あなたの気持ちをくみ取れなくてごめんなさい」
とE子さんは謝りました。

その後、娘は塾講師に転職。
教えることに専念できる環境が水が合ったようで、生き生きと働いています。

教師に限らず、仕事には向き不向きがあるもの。教師の仕事が決して悪いわけではありません。
時間は元に戻せないけれど、もし戻れるなら一般的な考えだけ押し付けるのではなく、娘自身ときちんと向き合いながら応援できたら良かった、と今も反省しているそうです。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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