常になにかに追われ、悩める日々を忙しく過ごしていた筆者。そんなとき、つい電車で寝過ごして行きついた先とは――? 時には立ち止まることの大切さを教えてくれた、実体験についてご紹介します。
画像: 取引先へ向かう電車で「ヤバい、寝過ごした! 」 その結果 →【温泉地】で気づきを得た話

ヤバい、寝過ごした!

これは、筆者が数年前に体験した話です。

「ヤバい、寝過ごした……!」

その日、神奈川県にある取引先のもとへ向かうため、電車に乗っていた私。
ですが、ついうたた寝をしてしまったようで、気づけば熱海まで来てしまっていたのです。

「どうしよう、とにかく遅刻を謝って、すぐに折り返さなきゃ!」
急いでスマホを取り出した私でしたが――。

思いがけない、自分の行動

ふと「あぁ、このまま休んで、のんびりしちゃおうかな」と思い立ちました。

当時の私は、仕事やプライベートの悩みに追われ、休む暇などありませんでした。
なんとかギリギリで立っているような精神状態で、それでも忙しさに追われる日々の中、自分を見失いそうになっていたように思います。

寝過ごした駅で、急いで引き返そうと思ったものの、足が重たく感じ、動きませんでした。そんなとき、思いがけず行きついてしまった温泉街の街並みを見た瞬間、緊張していた心がふっと緩みました。取引先には申し訳ないのですが「もしこれで、この取引がなくなってしまってもいいや。なんだかゆっくりしたくなっちゃった」という気持ちになってしまったのです。

ゆったりと流れる時間

取引先に連絡を入れた後、急遽予約した旅館で味わった、新鮮な海の幸と、柔らかな肌触りの温泉は、私の心を芯から温め、癒してくれました。

「湯船に浸かってほっとするなんて、いつぶりだろう……」

スマホの通知音が鳴らない、ゆったりと流れる時間の中で、日常で抱えている全ての悩みが、まるで遠い世界のことのように感じられました。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.