学生時代のアルバイトは、初めて学校以外のいろいろな人達に触れるとても良い機会です。
私が初めて働いたのは有名ファーストフード店。
そんな初めてのアルバイトの中で体験した、筆者が今でも忘れられないとんでもないクレーマーのエピソードを紹介します。
画像: 「ただのおかわりですよね!?」完食してるのに! ファーストフード店に現れた【衝撃のクレーマー】

完食したのにクレーム!?

学生時代にファーストフード店で働いていた時のこと。
いつも来る50代位の女性客がいました。
その日はナゲットを頼んで店内で召し上がっていたのですが、全部食べ終わった空の箱を持ってきて、レジにドンっと置きました。
「ねぇ! 見て! ナゲット食べてたら中にホコリが入ってたんだけどどうしてくれるの!?」
とあきらかにあとから乗せたであろうフワフワのホコリが入っていたのです。
「大変申し訳ございません。」と急いで店長を呼ぶと、「多分食べ終わった後に入れたんだろうけど、ああいうお客さんは面倒になるから仕方ない。」と新しいナゲットを渡していました。
そのお客さんは翌日も来店。
次は「チーズバーガーを頼んだのにチーズが入っていなかった! 食べ終わってから気が付いた!」と空になった包み紙を持ってきました。
そんなバカな……と思ったのですが、これも店長が対応して新しいものを渡し、満足気に帰っていきました。

エスカレートするクレーマーに……

すると、数日後、今度は食べ終わったポテトの入れ物を持って来て、
「私Lサイズ頼んだのにポテト少なかったんですけど!」と言ってきたのです。
「しかし入れ物はLサイズなので……」と言っても「食べてみたらいつもより量が少なかったのよ! あんた私が嘘ついてるって言うの!?」と引き下がらず、結局また店長を呼びました。
さすがに店長もこのままだと、このやり方で味を占めてしまうと思ったようで、「お客様、大変申し訳ございませんが、食べ終わるまで気が付かないというのはさすがに理解しかねます。今後、同じようなことがあればこちらも相応に対処させていただきますので!」と強めの口調で言うと、「客を嘘つき呼ばわりする最低な店だ!」とポテトの容器を投げつけ絶叫しながら帰っていきました。
ここでは2年間バイトしましたが、こんなお客さんは最初で最後でした。
なにより、こんなことがあってもそれからも平然と食べに来ていて、その神経の図太さに1番驚かされました。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:かたひらむぎ
大手マスメディアに勤務し、結婚を機に退職。現在は2児を育てる専業主婦ライター。家族や友人など、波乱万丈な人生を送る人たちに囲まれ、取材対象に。インタビューを行う中で「事実は小説よりも奇なり」を実感。体験者のリアルな思いを読者に届けるべくltnで活動中。

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