産後は、ママのメンタルが不安定になりやすい時期。パパからママにかける何げない一言が凶器になることも。今回は私の友人A子から聞いた、泣き止まない赤ちゃんを見て夫が放った一言でママの産後メンタルが崩壊したエピソードを紹介します。
画像: 夫よ、一生恨みます。産後、泣き止まない赤ちゃんに戸惑う私 → 夫が放った言葉に「メンタル崩壊」

スピード婚からすぐ妊娠

大手企業でOLをしていたA子。30歳を過ぎたころ、友人の紹介で知り合ったK輔と付き合い始めてから半年もたたないうちにスピード婚をしました。周りの友人たちは第一子を次々と産んでいるタイミング。夫婦仲もよく夫婦ともに30代といい歳だったので、「赤ちゃんが早くほしい」と常々話していました。そして、幸いにも結婚後すぐに赤ちゃんを授かることができたのですが……。

妊娠中はやさしかった夫

A子が妊娠中、K輔は身重のA子を気遣い、できる限りのサポートをしてくれました。ことあるごとにK輔のやさしさに触れ、「この人と結婚してよかった! 赤ちゃんが生まれてもなんとかやっていけそう」と心から思っていたA子。しかし、初めての育児は予想をはるかに超えるほど大変でした。

母親失格……自信喪失

かわいい娘が生まれてからというもの、A子の余裕は一気になくなりました。さっき母乳をあげたはずなのに「まだ足りない」のか「飲み過ぎて気持ちが悪い」のか、またすぐに泣き出す娘。おむつを交換しても、温度や湿度に気をつけても泣き止んでくれないことが多く、もうお手上げ状態になることも多々ありました。

そんな中一番悩んだのが、夜泣きでした。夜中に泣き続ける理由が分からず、泣き止ませることができない自分が、母親失格なのではないかと思うように……。こんな状態が何カ月も続きました。

自分に余裕がない分、夫であるK輔にもやさしく接することができなかったA子。仕事の繁忙期と重なり育休を取らなかったK輔が夜遅くに帰ってきても、「〇〇してほしい」と小言や文句を言ってしまうばかりでした。

夫から衝撃の一言

しかも、「子供は泣くもの」ということが夫もなかなか理解できなかったようで、K輔にとっても娘の泣き声がストレスになっていたようでした。K輔からは「産みたいって言ったのはA子なんだから泣き止ませてくれよ! 母親なんだし。」この夫の一言でA子のメンタルは崩壊。

「子供を作ろうと決めたのは2人なのに!」と言い返す気力もなく、しばらく泣き続けました。娘も泣きつかれて泣き止むような状態に。日中は実母のサポートのおかげでなんとか乗り切っていたらしいのですが、このときのことはあまりA子は覚えていません。

産後の恨みは一生続く

娘も1歳を過ぎたころ、ようやく夜泣きが収まり始めました。これに伴いK輔のストレスも徐々に軽減されていったようでした。産後の恨みは一生と言いますが、A子もK輔のあの発言をいまだに根に持っています。しかし、産む前に赤ちゃんについて夫婦でもっと勉強したり、友だちの赤ちゃんに夫婦で会わせてもらったりして、事前準備をしっかりとしておくべきだったと反省もしているA子でした。

産む前から「育児は大変」と頭では分かってはいたものの、実際に生まれたばかりの赤ちゃんと四六時中一緒に過ごしてみるとその大変さは予想を遥かに超えてきますよね。赤ちゃんが可愛いことは間違いないのですが……。夫から「泣き止ませるのは母親の仕事」などと言われてしまうと、精神的にも参ってしまいます。「母乳を与える以外は父親もできる」と新米パパたちは肝に銘じてほしいものです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。

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