親の何気ない冗談が、子供を深く傷つけ、ときには人生を左右してしまうことも。今回は、子供時代に受けた親の言葉に囚われ続けてしまった友人、C実のエピソードを紹介します。

両親の老いを目の当たりにし……

そんな私が「このままじゃダメだ」と強く思ったのは、両親の還暦祝いの日でした。
今まで気づかなかった、というより考えないようにしていたのかもしれませんが……気づけば親は随分歳をとっていました。
白髪だらけの両親の笑顔を見ると、胸がギュッとしめつけられ、思わず涙がこぼれてしまいました。

まともに就職も結婚もせず、適当に生きている娘を見て、気苦労も多いことでしょう。
たしかに、お金の心配はさせられましたが、今思えば愛情をかけて育ててもらったとは思います。
幼少期の親の言葉に固執してひねくれ、人生を無駄にしていたのは自分自身だったのかもしれません。

「これからは、私が両親を楽させてあげたい」
人生で初めて、「絶対にやり遂げたいこと」が見つかりました。

自分を愛せるように

それから、私は友人の経営するIT企業で働き始めました。ITの知識は皆無でしたが、経験を積んで年収を上げるため、日々仕事に勉強にと奮闘しています。

先日、初めて自分のお金で両親を旅行に連れて行きました。
今まで大嫌いだった自分のことが、好きだと思えるようになってきて、人生にも張り合いが出てきたように感じます。

これからも、両親、そして自分の人生を大切にしていきたいです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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