これは実際に私が体験した話です。姑は自宅で華道教室を開いており、数名の生徒さんを教えていました。私も同じ流派の華道を習っていましたが、結婚転勤を機に華道から離れていました。
画像: 義母の「お稽古しましょ♡」にゾゾゾ! 帰省すると、習い事のお稽古と称して【嫁いびり】をする義母

華道に情熱がない私

もともと、お付き合いで始めた華道。
伯母からすすめられてなんとなく始めただけ、続けていたら年数が経ち教授免許を取得。
教室を開いて誰かに教える自信もなければ、華道を再開する気もない、取得した教授免許の看板は嫁入り道具として飾って満足している程度の私。

一方姑は、自宅で数名の生徒を取り、本人も自分の先生に毎週お稽古に通っている熱心な人でした。

お稽古しましょ

最初は、たまたま姑の生徒さんがお休みされたお花があるので、お稽古しようという誘いでした。
華道のお稽古では、お稽古日に先生がお花を発注してくださるシステムで、生徒がお休みをする際は発注を止めてもらったり、急用で参加できなかった場合は、後日取りに行くか先生に使っていただくか選ぶようになっていました。

なので、生徒さんがお稽古をお休みしても注文済のお花は取りに来るのでは? と思ったのですが、熱心に誘ってくる姑に、一度限りのつもりで、お稽古をつけてもらうことに。
準備良く、お稽古用にしつらえたままの部屋に姑と二人、座布団もない板間に正座で、お稽古は開始となりました。

嫁いびり?

姑は私が枝を切るたびに、「あ!」と声を出したり、私が花の配置に悩んでいると
「T先生(私の先生、仮名)のところではそんな風に生けるのね?」
などと嫌味ともとれる言葉を投げかけてきました。
全く集中できない時間に、私は上手に生けることなどできるはずもなく……。
心配になって様子を見に来た夫が、

「そんなにいじめなくても。」「せっかく帰ってきたのにお稽古しなくても。」

と何度か声をかけに来てくれました。
しかし姑は、「いじめではない。」「楽しくお花を生けているだけだよね。」と同意を促すので、苦笑いするしかありませんでした。

ご法度も無視

私が通っていたT先生は、数十人の生徒を持つ、支部でも古参の先生でした。
私が華道を再開するなら「自分のところに来るように。」とT先生は姑にも伝えており、姑からT先生にも「もちろんです、よろしくお願いします。」と言っていました。
そもそも、他の先生の生徒にお稽古をつけることは、代稽古を頼まれたり、同門の先生(同じ先生に師事している兄弟弟子)でなければご法度です。
なのに、帰省の度に、姑によるマンツーマンの華道教室が開催され、義実家のお稽古の後は必ず、「T先生には内緒ね。」と口止めをしてくるのです。

良かれと思ってやってくれているのかもしれませんが「教えてあげる」という言葉を使って、私に厳しい言葉を浴びせかけ、マウントを取る姑。
家族だからと言われても、私の気持ちは全く無視で、約束事も守らない姑に「やっぱりこの人無理だわ……。」と思った出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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