お中元に食べ物を贈る際は、できるだけ相手に喜んでもらえるよう、苦手なものは避けたいと思う人が多いのではないでしょうか。苦手かどうかわからなければ、食べ物以外を贈るようにしたり。今回はそんなお中元の食べ物にまつわるトラブルを経験した筆者の知人、Yさんから聞いたお話です。

お中元に海鮮が……

それから毎年、お姑さんはYさんの実家へのお中元やお歳暮に海産物ばかり贈ってくるようになりました。
「こんな高級品、きっと食べたことないでしょ? ぜひ感想を聞かせてくださいね」
一応お礼の電話をしたYさんのお母さんに、お姑さんは得意げにそう言いました。

「本当に食べられないから味の感想も言えないし、申し訳ないわ」
お中元で送られてきた海産物をÝさんの家に持ってきて、お母さんは困った顔で言いました。

「どうしたらアレルギーってわかってくれるんだろう、 何かいい方法はない?」
Yさんが旦那さんに相談すると、旦那さんはYさんにあることを教えてくれました。

「ちょっとYさん、ご両親に伝えて欲しいんだけど……」
ある日お姑さんが、Yさんの実家から送られてきたという高級フルーツを持ってやってきました。
「せっかく送ってくださったんだけど、アレルギーで食べられないの」
実はお姑さんは、とある高級フルーツのアレルギー。困った顔をするお姑さんに、Yさんは優しく伝えました。
「うちの両親の魚介アレルギーと同じですね、お義母さん」
お姑さんはそれを聞いてはっとした顔をして、今まで海産物を贈っていたことをYさんの両親に詫びたそうです。

それからお中元とお歳暮は、洗剤など食べられないものを贈り合うようになったとのこと。どんなアレルギーがあるかわかりませんし、食べられないものを贈るのが一番無難かもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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