帰省ラッシュの新幹線。混み合う車内で、突然知らない親子からあるお願いをされてしまい……? 今回は、筆者の体験談をご紹介します。
画像: ftnews.jp
ftnews.jp

そっと近づいてきた親子

帰省のため新幹線に乗った夫と私。この日は年末だったこともあり、満席状態。私は早めに乗車券を取っていたので、窓際の席に夫と二人で座ることができました。

乗ってからしばらく経つと、見知らぬ親子連れが私たちの方に歩いてきました。子供はまだ小さく、困った様子で私たちの方をジーっと見つめています。

「どうかしましたか?」と私がその親子の母親に聞くと、「子供に外の景色を見せてあげたいので、席を代わってもらえますか?」と頼んできたのです。

無理なお願いを断ると

私「えっと、あなたの席はどこですか?」

母親「席が取れなかったんです。でも、どうしても雪景色を見せてあげたくて。だめでしょうか?」

私「それはちょっと……」

私がこう断った瞬間、隣にいた子供が「うわ~ん!」と泣き出したのです。すると、周りの人たちが「何かあったのか」とガヤガヤし始めました。周囲の視線が突き刺さります。

子供「この人たちは意地悪だ! 僕はお腹も痛いのに、席を代わってくれないなんて!」

どうにかして席を譲ってもらおうと、子供は必死に。体調が悪いと言われると、お人好しな夫は黙ってはおけませんでした。

夫「……どうぞ」

こうして私たちは、親子に席を譲ることになってしまったのです。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.