ドレス・コード?─着る人たちのゲーム 展
明日着る服を美術館で考える

画像: ©京都服飾文化研究財団

©京都服飾文化研究財団

 ファッション好きにもそうでない方にも見てもらいたい、ユニークなファッション展「ドレス・コード?─着る人たちのゲーム」が開催される。

 この展覧会の核は、京都服飾文化研究財団(KCI)の衣装コレクション。18世紀から現代まで約13,000点を誇るKCIコレクションは、2016年ロシアのクレムリン美術館に招へいされたほか、NYのメトロポリタン美術館やパリの装飾美術館をはじめ、大美術館からの借用要請が絶えない。その活動は、ワコールが1978年から支援してきた。

 KCIは、約5年毎に京都国立近代美術館との共催で大規模なファッション展を開催。今回の展覧会は「着る人たち」、つまり毎日服を着る私たちに注目した。服を着るという行為は、私たちが社会生活を送るうえで欠かせない文化的な営みのひとつ。そしてファッションは「視る/視られる」ものでもある。時代や地域、社会階層の文化や慣習と結びついた暗黙の〈ドレス・コード〉ともいえるさまざまな形の規範やルールが存在し、そこから駆け引き、あるいはゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーションが生まれる。インターネットと SNS の普及によって、誰もが自らの装いを自由に発信できるようになった今、私たちとファッションの関係も新しい局面を迎えている。「着る」ことについて再考する時期ではないだろうか。

 本展は、18世紀の男女の宮廷服など歴史的な衣装類から現代の衣服まで、KCIコレクションから精選した約90点を中心に、アート、映画、マンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代における新たな〈ドレス・コード〉、私たちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直す。ぜひご覧いただきたい。

画像: beautiful people(熊切秀典)トレンチコート 2017年秋冬 京都服飾文化研究財団所蔵、畠山崇撮影

beautiful people(熊切秀典)トレンチコート 2017年秋冬 京都服飾文化研究財団所蔵、畠山崇撮影

画像: 元田敬三《ツッパルな》2015年 作家蔵©Keizo Motoda

元田敬三《ツッパルな》2015年 作家蔵©Keizo Motoda

画像: ハンス・エイケルブーム《フォト・ノーツ》1992-2019年 作家蔵© Hans Eijeklboom

ハンス・エイケルブーム《フォト・ノーツ》1992-2019年 作家蔵© Hans Eijeklboom

概要
ドレス・コード?─着る人たちのゲーム
会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
会期:2019年8月9日(金)-10月14日(月・祝)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※毎週金曜日、土曜日は午後9時まで開館(入館は閉館の30分前まで)休館日:毎週月曜日
※8月12日、9月16日、9月23日、10月14日(すべて月・祝)は開館、翌火曜日休館
入場料:一般1,300円、大学生900円、高校生500円、中学生以下無料(当日料金)
*心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものをご提示ください。)
*本料金でコレクション展(4階展示室)もご覧になれます。

特設サイト:https://www.kci.or.jp/dc/

巡回展:熊本市現代美術館2019年12月8日(日)~2020年2月23日(日)

主催:京都国立近代美術館、公益財団法人 京都服飾文化研究財団
後援:京都府、京都市、京都商工会議所、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会、
一般社団法人日本ボディファッション協会
特別協力:株式会社ワコール
協力:KLMオランダ航空、株式会社七彩、日本航空、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社
助成:オランダ王国大使館、モンドリアン財団
協賛:MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社

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