恋人との結婚が決まって、義実家へ挨拶に行くのに緊張した経験のある人もいるでしょう。実は迎え入れる義両親の方も、どう接すればよいのかと緊張している人が多いんです。今回はそんな結婚の挨拶で、子どもの婚約者に誤解されてしまった経験のある筆者の知人、Mさんのお話です。
息子が婚約者を連れてくることに
Mさんには20代後半の息子がひとり。
就職で家を出て数年、普段はあまり連絡もしてこない息子が久しぶりに連絡をしてきたと思ったら、なんと「結婚したい人がいるから、紹介したい」という嬉しい報告でした。
「ぜひ連れてきて!」
Mさんと旦那さんはその報告に大喜びで、どんな女性なのか楽しみにしながら息子が婚約者を
連れてくる日を待っていました。
「ご飯食べるわよね、ご馳走用意しなきゃ」
Mさんは奮発して、地元でも有名なお寿司屋さんで仕出しを予約しました。
とんでもない誤解
「いらっしゃい! さあさあ、上がってゆっくりしてね」
そして当日。息子が連れてきたのはとても優しそうな女性でした。
「お寿司頼んだから遠慮なく食べて!」
「ありがとうございます」
息子の婚約者は控えめな女性のようでしたが、ずっと笑顔を絶やさないところも好感がもてました。
そしてその日は和やかに会話も弾み、Mさんは「あんなに素敵な人がお嫁さんになってくれるなんて嬉しいな」と思っていたのです。