子どもは見ていないようで実は親の表情をよく見ていて、そこから多くを感じ取っているようです。
子どものひと言から大切なことに気づかされた、筆者の知人の香織(仮名)さんからお話を聞きました。
子どものひと言から大切なことに気づかされた、筆者の知人の香織(仮名)さんからお話を聞きました。
笑いが絶えなかった我が家
私には健(仮名)と康史(仮名)という2人の男の子がいます。
兄の健は活発で明るい子。
いつも面白いことを言って周りを盛り上げ、家族のムードメーカー的な存在です。
健より3歳下の康史は、優しくて繊細な甘えん坊。
いつも兄の後ろをついてまわるような子です。
康史が小学校に入学するまでは、笑いが絶えない我が家でした。
康史の不登校
康史は繊細な気質が災いしたのか、小学校に入学した時から学校になじめず不登校気味でした。
小学校に行かせなければと思う私は
「行きたくない」
と泣きながらリビングのテーブルの脚にしがみつく康史をむりやり引きはがし、引きずるようにして小学校につれて行きました。
康史のことで月に何度も学校に呼び出され、私は対処に疲れ切り、笑顔が減っていたようです。