
「早く再婚したほうがいい」顔を合わせるたびの口出し
数年前に離婚してシングルマザーになった娘。
一人で孫を育てる姿を見るたび、「一人でこの先大変すぎる」と思い、顔を合わせるたびに「早く再婚したほうがいい」「孫のために良い人を見つけたら」と口にするようになりました。
「娘のため」のはずが、娘は距離を置いていった
娘に苦労してほしくない、孫にも寂しい思いをさせたくない、母親として当然の心配のつもりでした。しかし娘は私が何か言うたびにため息をつき、次第に会話を避けるようになったのです。
私は「なぜ分かってくれないのか」ともどかしく思うばかりで、態度が変わった理由にはまったく気づいていませんでした。
娘の鋭い一言に、突きつけられた自分の本心
ある日、いつものように再婚を勧めた私に、娘はこう言いました。
「お母さんは“離婚した娘を持つ母親”って周囲から思われるのが嫌なだけでしょ?」
一瞬、頭が真っ白になりました。思えば私は、娘の離婚を親戚や近所にずっと言えずにいました。心のどこかで「恥ずかしい」と感じていたのです。娘のためと言いながら、実は自分の世間体を守りたかっただけだったと突きつけられ、猛烈な恥ずかしさと申し訳なさがこみ上げました。
体験者の声
「娘のため」と言いながら、実は自分の見栄やプライドを守ろうとしていたのだと気づき、深く反省しました。娘は誰の助けも借りず、自分の力で子どもを育てようと頑張っていたのに、私はその選択を認めず、自分の価値観や世間の目を押し付けていただけだったのです。
これからは、娘の生き方に口を出すのではなく、一人で踏ん張る娘の一番の味方でいよう――そう心に決めました。
【体験者:70代女性、主婦、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


