
嫁いびりに耐えた日々
数十年の結婚生活、私はずっと義母からの嫁いびりに耐えてきました。
「よその嫁は気が利く」「こんな味付け、うちの子がかわいそう」などと、ことあるごとになじられる毎日。
私が体調を崩すと、冷たい視線を向けながら「体調管理もできないなんて、情けない」
「あなたは家族じゃなくて、他人なんだから」とまで言われたこともあります。
何度、ひとり寝床で声を殺して泣いたかわかりません。
まさかの、手のひら返し!?
そんな義母ですが、数年前から体を悪くし、介護が必要な状態になりました。
するとあの人は、手のひらを返したように、私にすり寄ってくるようになったのです。
「あなただけが頼りなのよ」
「本当の娘だと思っているわ」
私に対して、あれほど邪険にしていたくせに──!
いざ困ったときだけ「本当の娘」?
「冗談じゃないわ……」
夫も夫で、「母さんも年をとって、丸くなったんだよ」と母親を擁護し、私に介護の役目を押し付けようとしているのが見え見えです。
かつての仕打ちを思えば、気持ちよく引き受けられるはずもありません。
でも、老いた義母を見捨てる勇気ももてない──。
どう向き合うべきか、悩んで
思い悩んだ結果、私はひとつの結論にたどり着きました。
「これからは義母に振り回されるのではなく、自分の心を大切にする」
ひとりで抱え込むのではなく、プロの介護サービスにお世話になることにし、義母とは無理のない範囲で関わることにしたのです。
今は在宅介護ですが、状況によっては施設への入所も検討しています。
夫も、文句は言えないでしょう。
「嫁なんだから」と自分を追い詰めるのはもうやめました。
本当に長い間、そうやって生きてきたのですから。
体験者の声
過去のわだかまりや苦しみは、きっと死ぬまで消えないでしょう。
それでも、今回の選択をしたことで、私の心はずいぶんと軽くなりました。
我慢は美徳でもなんでもない。
これ以上義母を憎みたくないのです。
もし、自分と同じ状況に立たされている方がいたら、伝えたいです。
あなたひとりが、すべてを背負う必要なんてないのだと。
自分の心を守ることは、決してわがままではないのですから。
【体験者:60代女性・パート主婦、回答時期:2026年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


