
「お返しには、うちのやり方があるから」
夫側の親族からいただいたはずの結婚のお祝いが、結婚式が終わり、いつまで経っても私たちのもとには届きませんでした。「どうしたのかな」と思いつつも、催促するのも気が引けて、しばらく様子を見ていました。
数か月後、夫からそれとなく義母に確認してもらうと、お返しまですでに手配していると言うのです。
「お返しにはうちのやり方があるから」
義母はそう言い、誰からいくらいただいたのか、何をお返ししたのか、詳細は一切教えてくれませんでした。
「私たちへのお祝いなのに」と、腑に落ちない気持ちはありつつも、その時は何も言えませんでした。
繰り返された"義実家のルール"に「待った」
ところが、子どもが生まれて出産祝いをいただいたときも、まったく同じことが起きたのです。
「親族のお祝いは私がまとめて管理して、お返しもこちらでするから」と以前と同じように義母は言いました。
今回ばかりは、黙っているわけにはいきませんでした。角が立たないよう言葉を選びながら、義母にはっきり伝えました。
「私たちへのお祝いなので、自分たちでお礼を伝えたいです。誰から何をいただいたのか教えて頂きたいです」。
そう伝えると、義母は少し驚いた様子でしたが、それ以降、お祝いは私たち夫婦に共有されるようになりました。
長年当たり前のように続いてきた「うちのやり方」が、ようやく終わった瞬間でした。
筆者の見解
良かれと思ってしていることでも、当事者に何の説明もないまま進めば不信感につながります。
今回はっきり伝えたことで、義母との関係がぎくしゃくするのではと不安もありました。でも実際は、かえって風通しがよくなったように感じます。思っていることをきちんと言葉にするほうが、結果的にお互いのためになるのかもしれません。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


