
突然始まった学歴の話
ある日、PTAで知り合ったママ友たちとランチをしていると、出身大学の話になりました。
私が地方の私立大学出身だと話すと、ひとりのママ友が「ごめん、聞いたことない大学だわ」と苦笑。
さらに「私は有名大学だから就職にも有利だった」と、何度も自分の大学名を口にし、私に「今はパートじゃなくて、ちゃんと正社員で働いてるんだ?」と聞いてきました。
仕事まで見下されて
私は食品メーカーの商品開発部門で働いていますが、詳細は伏せて、正社員だと簡潔に答えると、今度は「その学歴でよく正社員になれたね!」とわざとらしく驚いたように言われました。
その場では「運がよかったのかもしれませんね」と笑って流しましたが、そのママ友はそれからも会うたび、「私は海外留学していた」「同級生にも有名企業の人が多い」など、学歴に関する話をしてきました。
子ども同士の付き合いもあるので、私は反論せず、いつも当たり障りなく相槌を打って聞き流していました。
思わぬところで知られた仕事
数週間後、また同じメンバーでランチをしたときのことです。
会計をしていると、店長さんが私を見て「あれ、以前セミナーでお話されていた方ですよね?」と声をかけてきました。
以前、私が地域の食品ロス対策イベントで講演した際、この店長さんも参加していたそうです。
「あの商品、うちでも導入しています。評判がいいですよ」と言われ、私は少し照れながらお礼を言いました。
その会話を聞いたママ友は、「え……そんな仕事をしていたの?」と固まっていました。
大学名だけでは分からない
たしかに私は、業界向けの講演会にたびたび参加していますし、時には責任のある立場を任されることもあります。
ただ、ママ友に仕事の話をする必要性を感じなかったので、あえて話していなかったのです。
それ以来、彼女が学歴を持ち出して私を見下すようなことはなくなりました。
体験者の声
もしかしたら私自身も、知らないうちに誰かを肩書きだけで判断していることがあるかもしれません。
大学名も会社名も、その人を表す一部分。
見えていないところに、その人が積み重ねてきた時間や努力があるということを、常に忘れずにいたいですね。
【体験者:40代・女性・会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


