
子育てには自信アリ!
1年ほど前、息子一家が近くに引っ越してきてから、頻繁に我が家に訪れてくれるようになりました。
7歳の孫娘が遊びに来るたび、
「好き嫌いしちゃダメ」
「宿題は終わったの?」
と世話を焼いていた私。
息子夫婦からは、
「うちは本人に任せていて」
「主体的に行動できるようになってほしいから」
と何でも口を出す私に苦言を呈されることもありました。
でもそのたびに、
「そうは言っても大人が教えないと」
「私は子育ての先輩なのだから任せて!」
と聞き流してしまっていました。
孫娘の言葉
そんなある日、ジュースをこぼしてしまい、布巾で何とか拭いていた孫娘。
でも、私からすればあまりにも適当に拭いていて、ビッショビショの布巾を一度も絞らず使っている姿が何とも気になって仕方ありません。
「そんな拭き方じゃダメ!」
「布巾の使い方はこうよ」
と叱りながら布巾を取りあげ、こぼれたジュースを拭き取った私。
すると孫娘が困った顔で、
「ママは自分でやらせてくれるのに」
とつぶやいたので、ついムッとしてしまいました。
置き手紙
でもその夜、孫娘がいつも帰るときに私に対して残してくれる置き手紙を読んでびっくり!
「おばあちゃんはなんでもしてくれる」
「でもわたしもがんばれるよ」
「つぎはわたしにもやらせてほしいな」
『私は助けているつもりで、この子の可能性の種を奪っていたのか』と初めて気づき、反省しました。
見守る姿勢
翌週、孫娘がまたジュースをこぼしてしまいましたが、
「どうしようか?」
と口や手を出さずに見守ることに。
すると孫娘はまだ十分とは言い難いものの、ほとんどきれいに布巾で拭きあげられたのです。
「わたしにもできた!」
と得意な孫娘の笑顔を見て、ほっこり温かい気持ちになれました。
体験者の声
子育てを終えた後も、愛情が強いほど“手を出してあげたい”という気持ちは消えないもの。
でも、孫に必要なのは何でもしてくれる祖母ではなく、失敗しても見守ってくれる祖母なのかもしれません。
真っ先に手を出さずに本人の意向を尊重することも、立派な愛情の形だと教えられた出来事でした。
【体験者:60代・女性パート主婦、回答時期:2026年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


