母を支え続けた女性に兄が突きつけた主張、その結末とは? 筆者の知人のエピソードです。

病気で母を亡くした
母の死後、兄妹で遺産分配をすることになった時のお話です。
私は長年、実家近くで母の通院に付き添うだけでなく、買い物に掃除といった身の回りの世話を妹と分担しながらやってきました。
「大好きな母が少しでも笑顔で過ごせるように」という思いで、献身的に支えてきたつもりです。
一方、実家から車で1時間ほどの場所に住んでいる兄は、介護にはほぼノータッチ。
直接的な介護や金銭面での援助はもちろん、母の体調を気遣うような連絡さえ一切なかったのです。
遺産相続の話し合い
「お母さんの面倒はお前達でできるよな?」
「俺は忙しいから」
が口癖の兄を、母もよく思ってはいなかった様子。
生前、寂しいほほえみを浮かべて
「私が死んだらあなたが遺産を受け取って妹にも分けて」
「お兄ちゃんには渡したくないわ」
とまで言っていました。
それでも私は「いくら介護をしてこなかった兄でも母の息子であり家族だから」と思い、少しは兄に遺産を分けるつもりでいたのです。
ところがいざ、遺産分配についての話し合いになると、兄は開口一番まさかの発言!
「遺産は完全に平等で」
「むしろ俺は長男だから多くもらってもいいでしょ~♪」
兄の酷い発言
さらに母の介護について、
「お前が好きで勝手にやっていただけ」
「そこでポイント稼ぐなんてやるなあ」
と私を嘲笑ってきた兄。
生前の母の言葉を伝えるも、
「お前達だけに遺産を渡したいなんて嘘だ」
「遺書もないし、お前の妄想じゃない?」
とまで言われ、頭が真っ白になりました......。
でも、それまで黙っていた妹が大激怒!
「一番何もしなかった人がそれを言う?」
「いいとこどりは酷いよ!」
と反論し、すっかり傷心して言い返せない私をかばいながら、何とか兄の思い通りにならないよう動いてくれたのです。
最終的に、母の介護記録や支出を整理し、専門家を交えて話し合うことになりました。
話し合いの結果
専門家の指示のもと話し合いを進め、遺産は介護負担も考慮した分配へ変更。
兄は不満そうでしたが、専門家がいるため強くは言い返せない様子。
少し残念ですが、遺産分配の話し合い以降はより一層、兄から私や妹への連絡がなくなり、家族としてのつながりが薄れました......。
体験者の声
家族間のお金の話ほど、案外大きなトラブルになりやすいのだと学んだ私。
感情論だけでなく、記録や第三者の介入が必要なのだと痛感した出来事でした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


