筆者の知人・J莉は、幼い頃から母親と二人暮らし。学生時代は母親の危うい金銭感覚に翻弄され続け、その呪縛は結婚してからも続いたそうで──。
画像: 「あなた、娘でしょう?」給料を狙う毒母から逃げた女性が直面した『予期せぬ落とし穴』

毒親

私は幼い頃から母親と2人暮らしでした。
仕事を転々とし、経済的な余裕は一切ないのに、ギャンブルで借金を繰り返す母。
子ども心にもギリギリの生活だったことを理解していました。

高校時代は、私の教育費を使い込まれたことも。
当時は祖母の助けで何とかなりましたが、母親の危うい金銭感覚に怯える毎日でした。

暴言

私は大学進学を諦め、高校卒業後に就職。
私の給料をあてにして仕事をしない母親から逃れたい一心で、家を出ることにしました。
母親は「私を捨てるの?」と大反対していましたが、何とか会社の寮に入り、距離をとることができたのです。

私が家を出ても、母親は何かのツテで私の居場所を突き止め、金の無心をしてきました。
「育ててやったのに!」「親を助けないのか!」など、私の心をえぐるような暴言を吐き続ける母親を情けないとさえ思いました。

執着

私はその後、職場で知り合った男性と結婚することになりました。
私の家庭環境を理解してくれる優しい人で、義両親とも相談し、結婚のことは母親には知らせませんでした。

しかし、結婚して2年ほど経った頃、いきなり家に母親がやって来たのです。
「一緒に住まわせて」
「付き合っていた男に捨てられた」
「あんたは娘なんだから」
自分勝手な理由で押しかけてきた母親。
さすがに夫も呆れ果て、自治体や弁護士などの第三者機関に相談することにしました。

体験者の声

第三者機関に相談したことで、母親は怖気付いたのでしょう……それから私に連絡をしてくることはなくなりました。

私は夫と義両親の関係性を見て、これが親子なんだと思わされることが多くあります。
母親を「毒親」と呼ぶことは簡単ですが、自分に同じ血が流れていることが嫌でたまりません。

夫や義両親は温かく優しい人たちです。
義両親は孫の誕生を心待ちにしてくれていますが、今の私は子どもを授かることに恐怖を感じています。
それでも、負の連鎖を断ち切るために、家族に支えてもらいながら進むしかないと思っています。

【体験者:20代女性・会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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