「家にいるんだから暇だろ」——出産直後、夫から投げつけられた言葉。筆者の知人A子は、徹底的に“分からせる”ことを決意して……?
画像: 育児で忙しい私に弁当作れという夫。現実を教えてあげた話

育休は"休み"じゃない

私が第一子を出産して、育休に入ったある朝。
夫は当たり前のように「おい、俺の弁当は?」と言いました。

私が「今日は作れなかった」と答えると、「家にいるんだから、それくらいできるだろ」と不満そうな顔。

夫の中では「自分は仕事をしているから大変」「妻は育休中だから楽」という認識だったようです。

そのせいか、休日も「俺には息抜きが必要」と、家に私と子どもを残してよく一人で遊びに行っていました。

昼間は仕事、夜は「翌日の仕事に響くから」と別室で寝ていたため、夫は育児の大変さを実感する機会も少なかったのでしょう。

まずは現実を見てもらう

「赤ちゃんと昼寝できるんだから楽じゃん」
「家にいるんだから暇だろ?」

そう言われるたび、悔しい気持ちになりました。
でも、いくら口で説明しても夫には伝わりそうにありません。

そこで私は、夫婦で共有できる育児記録アプリを使い始めることに。
授乳やオムツ替え、寝かしつけの時間を細かく入力し、その通知が夫のスマホにも届くよう設定したのです。

夜中の2時、4時、5時半……何度も通知が続くたび、夫は「こんなに何度も起きてるの?」と驚いていました。

それでも「でも授乳したらすぐ寝られるんでしょ?」と言われ、まだ伝わっていないことを感じました。

やっと伝わった「リアル」

そこで私は、ベビーモニターに残っていた夜中の録画映像を夫に見せました。

泣き声で起きて授乳し、ゲップをさせ、オムツを替え、ようやく寝かせたと思ったらまた泣き出す……そんな様子がそのまま映っている映像です。

一度の授乳から寝かしつけまで約1時間。
なかなか寝ないときには、30分以上抱っこしながら寝室を歩き回ることも。

それを毎日繰り返していることを知り、夫はしばらく黙り込んでいました。
そしてついに、「ごめん……授乳ってもっと簡単なものだと思ってた」と、小さな声で謝ってくれたのです。

理解は「見える化」から

その日を境に、夫は別室で寝るのをやめ、夜中のオムツ替えや寝かしつけを積極的に手伝ってくれるようになりました。

「家にいる=休んでいる」という思い込みも、すっかりなくなったようです。

体験者の声

感情的にぶつかるだけでは、お互いに意地になっていたかもしれません。
現実を一緒に見てもらうことで、ようやく同じ景色を共有できたことが、私たち夫婦にとって大きな転機になりました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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