筆者の友人・R央は、シングルマザーの母親と二人暮らしでした。母親は精神的に不安定なことがあり、R央は幼い頃から怯えながら暮らしていたそうです。
画像: お弁当を食べている私と母の絵を見せたら、母はなぜか激怒。ビリビリに破られた理由に、言葉を失った

虐待

私の母親はシングルマザーでした。
親戚や友人との付き合いもなく、離婚した私の父親のことをひどく憎み、私に対しても「あんな男は父親じゃない」などと悪口を言うことが多かったです。
精神的に不安定だった母は急に怒り出して私に八つ当たりすることもあり、今思えば私は虐待を受けていました。

嫌な奴

私が小学生の頃、学校で『私の家族』というテーマの絵を描くことになりました。
なかなか絵の題材が決まらずに困っていると、先生が「お母さんと一緒にご飯を食べている所なんかはどう?」と声をかけてくれたのです。
私は頑張って描き終え、その絵は教室に掲示されました。

その後、絵を家に持って帰った時のこと。
珍しく食事の支度をしていた母に「これ、学校で描いたんだ」と私は絵を手渡しました。
すると、母は絵を見たとたん「なにこれ?」と絵をビリビリと破り、私のことを睨みつけながら「おまえって本当に嫌な奴だわ」と吐き捨てるように言ったのです。

理由

私が驚いて「何で?」と聞くと「弁当食ってるところなんか描くんじゃねぇよ! そういうとこあの男にそっくりだわ!」と言い、それからしばらくの間、私とは口も利いてくれませんでした。

確かに、私の描いた絵は、母と一緒に家でお弁当を食べているところ。
食事の支度をしないことが多かった母親は、よくスーパーでお弁当を買ってきていました。
それでも母親と一緒に食べる食事はとても美味しかったため、その様子を書いた私。
でも母は「弁当なんてみっともない! 私がダメな母親みたいだろ!」という理由で怒っていたのです。

気持ち

その後、母は私を施設に預けて行方知れずになり、今でも連絡は取れていません。
私にとっては、ただただ傷つけられることが多かった母親。
今でも母に言われた「おまえって本当に嫌な奴だわ」というセリフが忘れられないのです。

でも、私も大人になり、今では2児の母になりました。
あの時の母が何を思っていたのか、今どこで何をしているのか。
母は今でいう”毒親”なのだと思いますが、私は自分が親となった今だからこそ、もう一度会って話をしてみたいと思っています。

筆者の見解

母親はどう思っているのでしょう……もしかしたら会いたくないのかもしれませんね。
たとえ会いたかったとしても、R央に顔向けできないでしょう。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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