筆者の話です。 スマートフォンがまだなかった頃のこと。髪に付いたガムを前に困っていた親子を助けたのは、昔テレビで見た何気ない情報でした。
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突然の悲鳴

社宅で暮らしていた頃、ベランダで洗濯物を取り込んでいると、隣の家から奥さんの慌てた声が聞こえてきました。
「どうしたの?」
思わず声をかけると、奥さんは困った表情で子どもの方を見ています。
「子どもの髪にガムが付いちゃって……もう切るしかないよね」
髪にはガムがしっかり絡まり、指で取ろうとしても動きません。
無理に引っ張れば髪まで抜けてしまいそうで、奥さんもどうしていいか分からない様子でした。

思い出した

髪を切るしか方法はないのだろうか。
そう思った瞬間、昔テレビで見た情報が頭に浮かびました。
当時は今のようにスマートフォンですぐ調べられる時代ではありません。
テレビや本で紹介される生活の知恵を、気になったものだけ覚えていました。

「あれ? 昔テレビで見た方法があったような……」
記憶は少し曖昧でしたが、ある方法だけははっきり思い出したのです。

半信半疑

私は奥さんに声をかけました。
「確かムースを付けてコームでとかすと取れるって言ってた気がするんだけど、試してみる?」
テレビでは、ガムは油分となじみやすく、ヘアムースなどの整髪料を使うと、含まれる油分や界面活性剤(乳化剤)で粘着成分が柔らかくなるため、髪から離れやすくなると紹介されていました。
その言葉を思い出し、半信半疑のまま試してみることにしたのです。

まずは、髪の水分をふき取ります。
次に、ガムが絡まっている部分を中心に、ムースを髪になじませます。
その後、ゆっくりコームを通してみました。
すると、それまで髪にしっかり絡まっていたガムが、驚くほどスルッと取れたのです。
「本当に取れた!」
奥さんは目を丸くし、何度も「ありがとう」と言って喜んでくれました。

筆者の見解

あの時、何気なく見ていたテレビの情報が、目の前で困っている親子の役に立つとは思ってもみませんでした。
特別な知識ではなくても、「いつか使うかもしれない」と覚えていたことが、人を助けるきっかけになることがあります。

それ以来、テレビや本で見聞きした生活の知恵は、できるだけ覚えておこうと思うようになりました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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