知人のA子から聞いたエピソードです。新婚旅行の海外で、旅行に対する価値観の違いから夫とギクシャクしてしまったA子でしたが、そこで彼のとんでもない本性を目の当たりにしてしまい──?
画像: 海外で迷子になり新婚旅行で本性が出た夫。「調べてない君が悪い」帰国後、妻が下した決断は

楽しみ方の違いですれ違う2人

A子夫婦の新婚旅行は、2人にとって初めての海外リゾートでした。しかし到着早々、2人は旅行のプレイスタイルで意見が対立してしまいます。

せっかくの海外だからと「分刻みで観光名所をアクティブに回りたい」A子に対し、夫は「綺麗なホテルやビーチでのんびり休みたい」というリラックス派だったのです。

これ自体は単なる価値観の違いであり、どちらが悪いというわけではありません。事前のすり合わせが足りなかったお互いの落ち度でもあり、本来なら現地で話し合って妥協点を見つければ済むことでした。しかし、この些細なすれ違いが原因で、2人の間には少しずつ険悪な空気が漂い始めます。

トラブル発生! 夫の無責任な本性

決定的な亀裂が入ったのは、旅行3日目のこと。A子の希望で少し離れた観光地へ足を伸ばした帰り道、乗るはずだったバスが見つからず、2人は見知らぬ土地で迷子になってしまったのです。

言葉も通じず、スマートフォンのバッテリーも残りわずか。日が暮れ始め、本来なら夫婦で協力して解決策を探さなければならない不安な状況でした。

ところが、焦るA子に向かって夫は突然激怒し、「なんで帰りのルートまで完璧に調べておかないんだよ! お前が行きたいって言い出したんだろ! 俺はホテルにいたかったのに、全部お前のせいだ!」と、異国の路上で大声で怒鳴り散らしたのです。

頼りない背中に冷めた愛情

自分だって事前調査に一切協力しなかったにも関わらず、トラブルが起きた途端に100%妻のせいにして責任逃れをする夫。現地の人に身振り手振りで道を尋ねるなど、現状を打開する努力すら一切しようとせず、ただひたすら腕を組んでA子を責め続けるばかりです。

その自己中心的で理不尽な姿を見た瞬間、A子の中で夫への愛情が音を立てて崩れ去っていくのを感じました。

体験者の声

「この人は、これからの長い人生で予期せぬトラブルが起きた時、絶対に私を守ってくれない。一緒に乗り越えようともせず、ただ私に責任を押し付けて逃げるだけだ」

そう確信したA子の心は完全に冷え切り、その後の旅行はただの苦痛な消化試合に変わりました。

帰国後、A子は実家へ帰り、早々に離婚届を突きつけました。周囲は驚きましたが、A子の決意は固く、見事なスピード離婚を果たしました。些細な価値観の違いから発生したトラブルが、パートナーの隠された最低な本性を浮き彫りにした残酷な実話です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年06月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藤野ゆうこ
2度の離婚を経て、シングルマザーとして介護職の管理者を務める現役会社員。現場で触れてきた数多くの家族の人生模様や、自身の波乱万丈な実体験をベースに、読者が同じ苦労をしないための教訓を込めたコラムを執筆。現在は介護現場や周囲への取材を通じ、嫁姑・夫婦関係・ママ友など、複雑な人間関係のトラブル解決に繋がる情報を発信中。

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