40度近い猛暑の中、大きな荷物を持ち子どもを抱っこしながらやっと義実家へたどり着いた私。「やっと休める」とホッとしていたのに──。
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家の中の暑さに驚いた

家にたどり着き玄関の扉を開けた瞬間、思わず夫の顔を見てしまいました。

暑い……! 家の中なのに、外と変わらない熱気。

エアコンが壊れたのかと思った私でしたが、違いました。なんと、40度近い猛暑にもかかわらず、エアコンをつけていなかったのです。

夫に聞くと「親父がいないから。電気代を気にしてるんだろ」と言いました。

生前の義父は暑がりで、すぐエアコンをつける人でした。

義母の言葉

赤ちゃんは汗びっしょり、抱っこしている私も限界です。そこで、夫に頼んでエアコンをつけてもらうことに。

しかし、それを見た義母は「若い人は暑さに弱いのね」と笑うと、続けて私に「孫ちゃん見ててあげるから、夕飯の支度お願い」と言いました。

少し休みたかったものの、義母ひとりに私たち全員分の食事を任せるわけにもいかず、台所へ向かいました。

すると後ろから「扉、ちゃんと閉めてね」という声が。

(えっ……)

築年数の古い家の台所は蒸し風呂状態。窓の隙間から熱風が入り込み、汗だくになりながら料理を作りました。

ふとリビングを見ると、エアコンの効いた部屋で、義母は楽しそうに孫と遊んでいます。

どうして私の時だけ?

夕食後の食器洗いも私の担当でした。
その時も「扉、ちゃんと閉まってる?」と念を押す義母。

その瞬間、私はあることを思い出しました。

義父が生きていた頃、エアコンをつけていてもキッチンの扉を閉めたことなどありませんでした。「少しでも涼しい風が来るように」そう言って、いつも開けたままだったのです。

──どうして私の時だけ……。

考えれば考えるほど、モヤモヤが募ります。さらに暑さと疲れもあり私は限界に感じたのです。

思い切って口にしてみると

「お母さん、前はエアコンをつけている時も、扉を開けていましたよね?」

勇気を出してそう言うと、義母は一瞬キョトンとしたあと、

「ああ、そうだったかしら。まあ、暑いなら開けてていいわよ」と苦笑い。

すると夫も、「開けとけばいいじゃん。暑いんだから」と遅すぎるフォローを入れてくれたのでした。

その日以来、「扉を閉めてね」と言われることはなくなりました。

体験者の声

あの時、我慢を続けるのではなく、思い切って口にしてよかった。無理を続けるより、お互いが気持ちよく過ごせるように素直に伝えることも大切なのかもしれません。

【体験者:30代・主婦、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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