筆者の友人・H奈は、息子の書いた夏休みの日記に衝撃を受けて──?
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息子の日記

私には小学4年生の息子がいます。
昨年の夏休み最終日のこと。
息子が翌日に提出する宿題をまとめていて、その中に日記がありました。

日記のテーマは『夏休みで一番楽しかった日』。
夏休みは家族で旅行にも行ったし、花火大会やプール、夏祭りにも行きました。
旅行のことかなぁと思いながら、日記を何気なく見て、そこに書かれていた一文に目を疑ってしまったのです。

楽しかった理由

「夏休みで一番楽しかったのは、一人で留守番した日です」

私はフリーランスで仕事をしています。
普段は在宅勤務なのですが、1日だけ打ち合わせで出かけた日がありました。

私がいない時間にゲームでもできたからかなと思ったのですが、書かれていたのはまったく違う内容でした。

「一人で留守番した日は、時計を見なくてよかったから嬉しかったです」

親の勘違い

確かに私は、息子が夏休みでダラけてはいけないと思い、スケジュール表を作らせ、時間に関して細かく言っていました。

息子の机に貼ってあった夏休みの予定表を見返してみると、ラジオ体操・宿題・プール・塾・帰省・旅行など、予定がビッシリと記入されています。
起床時間や勉強時間も、家にいて様子を見ることができるからこそ、少し口うるさく言ってしまったのかもしれません。

でもそれは、すべて息子のためを思ってしていたことでした。

親子の違い

しかし、息子の夏休みで一番楽しかった日は、そのどれでもなく「時計を見なくてよかった日」だったのです。

息子はのんびりした性格で、私に急かされていることの多い子です。
普段は文句も言わず、私の言うことを聞いていますが、知らないうちに息子の中でストレスとして蓄積されていたのでしょう。

それが「時計を見なくて良かった日」が「夏休みで一番楽しかった日」になってしまった理由なのかもしれません。

体験者の声

この日記の一言は、子育てを見直す良いきっかけになりました。
親子でも個性は違います。
私はどちらかと言うと、マルチタスクで物事をこなしているときが「楽しい」「やりがいがある」と思う性格ですが、息子は一つひとつの物事にじっくりと向き合う性格です。

あれほどあった楽しいイベントを差し置いて、何も気にしなくて良い時間が楽しかったと書いた息子。
息子にとって家庭が安心できる環境ではなかったのかもしれないと反省し、私も息子のペースに合わせて生活していこうと思うことができました。

【体験者:40代女性・フリーランス、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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