スーパーで見かけたある親子のマナー違反──周囲の大人たちの行動が、その場をそっと救ったエピソードです。筆者の体験談をご紹介します。
画像: スーパーの冷凍庫で遊ぶ子を叱らず「タダで涼んどきな」身勝手なママに、周囲が動いた! 最後はスッキリ

あの子、勝手に冷凍庫で涼んでるんだけど

休日の夕方、近所のスーパーへ買い物に出かけた時のことです。アイス売り場の前を通りかかると、小学生くらいの男の子が冷凍庫の扉を全開にして「涼しい〜!」と顔を近づけてはしゃいでいました。中の商品が傷んでしまうのではと思い、私は思わず足を止めました。

母親の言葉に、売り場の空気が凍りついた

当然、そばにいたお母さんが注意するだろうと思って見ていた私。ところが彼女の口から出たのは、まさかの一言でした。

「それ電気代めっちゃかかるから、家では絶対やらないでよね。やるならここでやっといて」

笑いながらそう言ったのです。耳を疑いました。周りにいた人たちの間でも、一瞬空気が固まったのがわかりました。

周囲の大人たちが、静かに動いた

その時、近くで商品を見ていた年配の男性が静かに近づき、「ここはみんなが使う場所だよ。お店のものを大事にしないといけないよ」と優しく、しかしはっきりと声をかけました。

さらに店員さんもすぐに来て、「冷気が逃げると商品に影響が出てしまうので、扉を閉めていただけますか」と丁寧に説明したのです。

笑顔が消えて、小さく「すみません」

さっきまで軽い調子で笑っていたお母さんの表情が、みるみる変わりました。「すみません」と小さく謝り、子どもに扉を閉めさせて、足早にその場を去っていきました。

さっきまでの態度とは一変した様子に、思わず心の中で「そうだよね」とスッキリ。

大きなトラブルにはならなかったものの、あの場面で周囲の大人がきちんと行動してくれたことで、公共のマナーが守られました。

体験者の声

もし誰も何も言わなければ、あの子はきっと「やっていいこと」だと思ったまま育ってしまうでしょう。声をかけてくれた男性と店員さんの行動が、子どもへの小さな、でも大切な教育になったのではないかと感じました。こうした場面で、見て見ぬふりをしない大人の存在が本当にありがたいと思った出来事です。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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