
毎年恒例の帰省
夏休みは義実家への帰省が毎年の恒例行事。
夫の実家は車で数時間の距離にあり、結婚してから8年、夏休みの帰省は一度も欠かしたことがありません。
義母は少し口数が少ないものの、いつも歓迎してくれていると思っていた私。
しかしある年の初夏、夫のもとに義母から一本の電話がかかってきたのです。
まさかの拒否!?
「今年のお盆は帰ってこなくていいからね」
その言葉を聞いて悲しくなった私。
『何か気に障ることをしてしまったのだろうか』とこれまでの会話や行動を思い返しましたが、思い当たる節はありません。
それでも、長年積み重ねてきて良好だと思っていた関係が否定されたような気持ちになり、しばらく落ち込んでしまいました......。
夫も理由を聞いてくれたものの、義母は「気にしなくていい」の一点張り。
結局、その年のお盆は帰省を取りやめ、自宅で過ごすことになったのです。
本当の理由
すると秋、義父から事情を聞かされました。
実は義母、春先に体調を崩しており、長時間の家事や来客対応が難しくなっていたそう。
これまで帰省のたびに大人数分の食事の用意や掃除をしていた義母は、それが負担と言い出せず抱え込んでいたというのです。
『嫁に気を遣わせたくない』『心配させたくない』という思いから、今回あえて帰省を断ったという話でした。
真実を知ったとき、申し訳なさと同時に義母の優しさが胸にじんわりと沁みました。
反省した結果
それ以来、帰省の形を見直すことに。
料理は家から持って行き、宿泊も近くの宿を利用するようにしました。
すると義母は安堵の表情を浮かばせ、以前より歓迎してくれるようになったのです。
家族だからこそ、甘えて無理させるのではなく、お互いが心地よく過ごせる関係を築くことが大切です。
あの夏の寂しさは、義家族との付き合い方を見直す大切なきっかけとなりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。

