
実家に住むことになった弟夫婦
ある日、弟夫婦が
「しばらく実家に住まわせてほしい」
と突然私と両親が住む家にやってきました。
どうやらいつの間にか退職していた弟が求職活動中で、
「転勤族になることも視野に入れている」
という話から弟嫁も夫の仕事が決まってから職を探したいという話。
弟が家族のだれにも相談せず退職していたことにも驚きましたが、実家に住むのは一時的だと言うので、私も両親もひとまず受け入れることにしたのです。
一向に進まない職探し
しかし、数か月経ってもまったく出ていく気配はない弟夫婦。
しかもその間の生活費を入れるそぶりもなければ、家事も母や私任せにされていました。
「家族は助け合いが大事」
「頼りになるしいつも助かっています」
と弟夫婦は口先だけで感謝を軽く述べるだけ。
スーツ姿で家を出ていく弟もはじめこそ何回か見かけたものの、それ以降は家でのんびりしているようで、肝心の職探しにもあまり身が入っていない様子でした。
一時的だからと我慢していた両親や私も、次第に疲弊していったのです。
父の鉄槌
そんなある日、弟が最新ゲーム機を買ってきたのを見て、父がついに激怒!
「金がないと思っていたのに!」
「実家だからと言って何でも甘えていいわけないだろう」
と怒鳴ったのです。
そこから家族会議になり、生活費を払うことと実家に住む期限を明確化することに。
“守れないなら出ていく”という条件が決まり、焦った様子で求職活動に励む弟や以前よりずっと家事を手伝うようになった弟嫁の変化にホッとしました。
甘やかしすぎてはダメ
結果的に弟は就職先が決まり、夫婦は半年後にアパートへ引っ越していきました。
今では以前より適度な距離感で付き合えています。
例え血のつながった家族でも、“甘え”と“助け合い”は別物です。
曖昧にすると、支える側ばかりが壊れてしまうのだと学んだ出来事となりました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。

