友人Aの話です。
30歳を過ぎて
独身だったAは、周囲から結婚について何度も尋ねられていました。
今思えば理不尽だったその出来事を、よく覚えています。
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続くお見合い

「まだ結婚しないの?」
30歳を過ぎた頃のAは、会う人ごとにそう聞かれていました。
当時は今よりも結婚していない人へのプレッシャーが強く、親戚や近所の人が世話を焼くようにお見合い話を持ってくることも珍しくありませんでした。
「いい人はいないの?」
「早く結婚した方がいいわよ」
悪気のない言葉だと分かっていても、顔を合わせるたびに同じ話題になるため、Aは次第に気が重くなっていったのです。

断った後

そんなある日、Aは紹介された男性と会うことになりました。
相手に問題があったわけではありません。
会話はできても、将来について話すたびに考え方の違いが気になりました。
Aは悩んだ末に、お断りすることにしたのです。

ところが、その話が周囲に伝わると空気が変わります。
「せっかくの縁なのに」
「もう少し考えてみたら?」
そんな言葉をかけられるようになり、Aは自分の判断を責められているような気持ちになりました。

刺さる言葉

そして追い打ちをかけるように、ある人からこう言われたのです。
「理想が高すぎる」
「行き遅れているのに選べる立場じゃない」
Aは言葉を失いました。
相手との相性を理由に断ったはずなのに、周囲が問題にしたのは「断ったこと」そのものだったのです。

当時は「結婚して一人前」「独身には何か理由がある」と考える人も少なくありませんでした。
Aもその言葉に傷つき「自分がおかしいのではないか」と悩んだ時期がありました。

体験者の声

けれど時代は少しずつ変わりました。
今では結婚する人もしない人もいます。
男性も女性も自立して働き、一人で生きるという選択も特別なものではなくなりました。

A自身も、当時の出来事を振り返るたびに思います。
独身でいるだけで心配され、お見合いを断れば責められることもありました。しかし、価値観は変わりました。
だからこそ、価値観の違いを理由に結婚を見送った自分の判断は間違っていなかったのだと、今は素直に思えるのです。

結婚するかしないか。
誰と生きるか。
そんな大切な選択を、自分自身で決められる時代になったことに、Aは価値観の大きな変化を感じています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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