これは、筆者の友人A子から聞いた話です。結婚前は「料理なんて簡単」と言っていた夫。しかし、実際に任せてみると想像以上の大変さに直面。夫婦の考え方が変わっていったエピソードです。
画像: 「しんどい」「味噌汁くらい作れるだろ」じゃあよろしく!料理を任せた結果、夫のプライドがズタボロに!

「料理ってそんなに大変?」

結婚して間もない頃のことでした。
A子は仕事をしながら家事も担当していました。朝食の準備、お弁当作り、夕飯、片付け。毎日当たり前のようにこなしていました。
そんなある日、疲れが溜まっていたA子が言ったのです。
「今日はご飯作るのしんどいな……」
すると夫は悪気なく言いました。
「味噌汁と焼き魚くらいなら簡単じゃない?」
A子は少し引っかかりました。でも、その場では何も言いませんでした。

数日後の休日。
A子は夫に提案しました。
「今週末のご飯、全部お願いしていい?」
夫は即答。
「いいよ」
むしろ余裕そうでした。
実家暮らしが長かった夫は、「料理くらいできる」と思っていたそうです。

最初にぶつかった壁

土曜日の朝。
夫は冷蔵庫を開けて固まりました。
何を作るか決まっていない、材料も足りない、まず買い物へ行く必要がありました。
さらにスーパーでは、どの肉を買うのか? 何日分買うのか? 野菜はどれが安いのか? 分からないことだらけ。
結局1時間以上かかって帰宅しました。

昼食を作り終えた夫は満足そうでした。
しかし問題はその後。
洗い物、コンロ掃除、余った食材の保存、夕飯の準備。
さらに翌日の朝食のメニューも考えなければなりません。
夫は少しずつ口数が減っていきました。

3日目には頭を抱える

月曜日の夜。
夫はソファに座ったまま言いました。
「毎日これ考えてたの?」
A子は笑いながら頷きます。

すると夫は頭を抱えました。
「作ることしか考えてなかった」
実際には、献立を考える、買い物する、在庫管理する、作る、片付ける、この全部がセットだったのです。

比較相手は“現実”だった

夫は少し申し訳なさそうに言いました。
「簡単とか言ってごめん」
A子はその言葉が嬉しかったそうです。別に謝罪が欲しかったわけではありません。ただ、大変さを軽く見ないでほしかった。それだけでした。

それ以来、夫は自然と台所に立つようになりました。
ゴミ出し、買い物、夕飯の準備。
できることを自分で探すようになったのです。
そして今では「何か手伝う?」ではなく、「今日は俺がやっとくよ」と言うことが増えました。
A子は思います。
家事の大変さは説明するより、一度やってもらった方が伝わるのかも。
あの3日間は、夫婦にとって大きな転機となりました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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