電車の中で女性同士のトラブルに遭遇し、「巻き込まれたくない」と思っていた筆者が、まさかの形で2人と関わることになってしまった体験談です。
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激しい口論をする2人に挟まれてしまった私

ある夏の日のことです。

電車に乗っていた私は、目の前に座る50代くらいの女性と30代くらいの女性が言い争いを始める場面に遭遇しました。

「カバンが当たった」
「そっちが先に足を蹴った」

と、お互い一歩も引かない様子です。

変わった人によるトラブルに巻き込まれやすい体質の私は、この騒動に巻き込まれたくない一心で、聞こえないふりをしていました。

しかも、その時、私は別の問題を抱えていました。

巻き込まれないようにしていたはずが……

私がその時に必死だったのは新品のアームカバー。

カバンのファスナー部分にアームカバーの生地が引っかかってしまい、それを外そうと必死になっていたのです。

なんとか外れたと思ったら、今度は付け方が分からなくなりました。

親指を通す穴が見つからず、
(これ左右逆かな?)
(この手首らへんにあるでっかい穴は何のためにあるんやろ?)
と何度も付け直します。

すると、口論を続けていた2人がなぜかこちらをチラチラ見始めたのです。

なぜかアームカバー相談会に

すると突然、30代の女性が口を開きました。

「多分、左右逆につけてるから親指通すとこ見つからへんのやと思いますよ」

私は思わず周囲を見回しました。
誰に話しているのかと思ったのです。

しかし、彼女の視線の先には私しかいません。

続いて50代の女性も、
「その大きい穴は手を出すところやと思うよ。内側に来るんちゃうかな」
とアドバイスしてくれました。

気付けば2人の喧嘩は終わり、そこから不思議なことが起こりました。

さっきまで言い争っていた2人が、
「左右逆やったら合うよね」
「そうそう、その向きちゃう?」
と、なぜか私のアームカバーについて話し始めたのです。

気付けば口論はすっかり終わり、車内には穏やかな空気が流れていました。

気づけば喧嘩が終わっていた

私は無事にアームカバーを正しく装着することができたため、2人にお礼を言いました。

2人も笑顔で頷いてくれ、それぞれ落ち着きを取り戻した様子でした。

まさか私のアームカバーがきっかけで喧嘩が終わるとは思いませんでした。

世の中、何がきっかけで空気が変わるか分からないものだと実感した出来事です。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。

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