結婚や出産、マイホーム購入。周囲が次々と決断していると、自分も乗り遅れたくないと焦りそうになりますよね。でも、人生の大きな選択ほど、立ち止まってじっくり考えることが大切なのかもしれません。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
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夢だったマイホーム

結婚した当初、私はとにかくマイホームが欲しくてたまりませんでした。

友人たちが次々と新居を手に入れ、SNSに幸せそうな写真が並ぶのを見るたびに羨ましくなり、「うちもそろそろ買おうよ」と夫を急かし、購入を考えていました。

そんなある日、実家で「家を買おうと思っている」という話をすると、父から思いがけない言葉が返ってきました。

納得できなかった父の助言

「家を買うのは、もう少し待った方がいいんじゃないか」
父はきっぱりとした口調でそう言ったのです。

昔から慎重な性格の父が、若い夫婦のことを心配してくれているのはよく分かりましたが、せっかくの夢に水を差された気がした私は、少しムッとしてしまいました。

思わず「こういうのはタイミングや勢いも大切なんだよ」と返すと、父は「これから生活が変わるかもしれない。焦る必要はない」と続けましたが、当時の私はまだその意味をあまり理解できませんでした。

予想外の変化

結局、いくつか気になる点があって購入は見送ることにしました。

するとその後すぐ夫の転勤話が持ち上がったのです。
さらに、私の妊娠も判明しました。
しかも夫婦で「子どもは1人でいいかな」なんて話していたのに、まさかの双子!

もちろん妊娠は嬉しかったのですが、想像していた家族計画が大きく変わり、生活は一気に違う方向へ進むことに。

もしあのとき勢いで購入していたら……と思うと、父の言葉の重みを実感しました。

数年後に理解した言葉

数年後、生活が落ち着いてから改めて家探しを始めると、その頃には自分たちに本当に必要な条件が見えていました。

おかげで無理のない予算で、納得できる家に出会えたのです。

父に報告すると、「そうか、よかったな」と一言だけ。
あのとき反対した理由を聞くと、「家は勢いで買うものじゃないからな」と笑いました。

当時は正直「うるさいなぁ」と思った父の言葉でしたが、数年後になってようやく、その本当の意味を理解できた気がしています。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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