子育て中にお酒を飲むなんて、とんでもない……そんな空気が漂っていた時代がありました。

お母さんは息抜きしてはいけない時代
子育て中にお酒を飲むなんて、とんでもない……そんな空気が漂っていた時代がありました。
夫が仕事終わりに「プハーッ」とビールを飲んでも誰も何も言わない。でも母親が同じことをしようとすると、「子どもがいるのに……」「子育て中に母親がお酒を飲むなんて考えられない……」という雰囲気が漂います。
怒鳴られるわけでも、責められるわけでもない。ただ、そういう時代だったのです。
気晴らしの選択肢なんてなかった
育児の疲れが溜まっても、眠れない夜が続いても、母親に許された息抜きはほとんどありませんでした。飲み会はもちろん、ママ友とのランチですら「ちゃんと家のことできてるの?」と言われかねない空気。母親は常に子どものそばでニコニコしていなければならない。それが当たり前だと、本気で信じられていた時代の話です。
息子の嫁のひと言にハッとした
そんなことをふと思い出したのは、ある日の何気ない会話がきっかけだったと、筆者の母は話しました。息子の嫁が屈託なく笑いながらこう言ったからです。
「ママ友と半年に一度、飲み会やってます。それがすごくストレス発散になって、子育てもまた頑張ろう! って気になれるので、飲み会は私の大切な時間になっています」
その言葉に、複雑な気持ちになったといいます。いいな、とも思ったし、今はそれでいいんだ、とも思ったそうです。
筆者の見解
お母さんだって息抜きしていい、自分の時間を持っていい。それが当たり前になった今は、良い時代になったと思います。
一方で、そうではなかった時代を文句も言わずに懸命に生きた母親たちがいました。正解も不正解もなく、それぞれがその時代の中で精いっぱいだったのです。
もしあの頃の自分に一言だけ伝えられるなら。「たまには飲んでもよかったんだよ」と、そっと言ってあげたいと思います。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


