
美少女・K子
筆者の友人・K子は同級生の中でもトップを争うほどの美少女でした。
同じ女性の私から見ても「きれいだな」「こんな風に生まれてきたかったな」と思うほど。
一緒に出掛けたときに、芸能事務所からスカウトをされるのを見たこともありました。
中学卒業後、K子と私は同じ高校へ。
同じ部活に入部したこともあり、行き帰りはいつも一緒でした。
気味の悪い電話
ある日のこと。
K子が深刻な顔で「最近、知らない人から電話がかかってくるの」と言い出しました。
いつも家に帰るのは19時頃。
そのタイミングから家の電話が鳴りっぱなしになり、21時過ぎにかかってくることもあると言うのです。
「同じ人なの?」と聞くと、違う人が複数人かけてくるのだというK子。
この間は家のポストに切手の入っていない手紙が入っていて、気味が悪かったとも話していました。
電話や手紙と聞いて、私が気が付いたのは『中学の卒業アルバム』の存在でした。
卒業アルバムから
そこで中学時代に仲の良かった友人に連絡。
友人曰く、共学の高校ではお互いに中学の卒業アルバムを見せ合って、ある意味品評会のようなことをするのが流行っているとのこと。
女子高へ行った私たちは友人同士で卒業アルバムを見せ合うことはあまりなかったのですが、共学校なら考えられると話していました。
それからしばらくの間、K子への不審な連絡は続きましたが、心配したK子の父親が電話に出るようになると徐々に減っていき、そのうちパタッとなくなったとのことでした。
筆者の見解
確かに、昔の卒業アルバムには個人情報が満載でした。
当時の卒業アルバムは、全生徒の顔写真が載っているページの後に、住所と電話番号が書かれている一覧のページがあったのです。
K子の家に掛かってきていた電話は、おそらくアルバムを見せ合う中でK子のことを可愛いと思った男子生徒がアプローチするためだったのでしょう。
その頃はSNSどころかポケベルも携帯もない時代。
アプローチをするなら家の電話か手紙だけだったので、K子のような事例も起きたのだと考えられます。
ストーカーなどの大きな事件にはなりませんでしたが、今の時代だったらと考えるとゾッとする出来事でした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

