
夫の口癖
夫の口癖は「あとでやる」でした。
ゴミ出しを頼んでも、子どもの学校に提出する書類を渡しても、電池交換や荷物の片付けをお願いしても、返ってくるのは「あとでやる」ばかり……。
私も最初のうちは夫が動いてくれるのを待っていたのですが、そのままになっていることの方が多く、結局私がやらなければいけないことが多い状態でした。
私はそのたびに注意していました。
でも夫は「ちゃんとやるつもりだった」「お前が先にやっちゃうのがいけない」などと言い訳のオンパレード。
私はイライラして、ストレスに感じることが多くなっていったのです。
妻の反撃
私は、何度言っても聞き入れてくれない夫に、反撃を開始することにしました。
私の考えた策、それは同じ言葉を返してみること。
ある日、私が夕飯の準備をしていると、夫がリビングから「お茶ある?」と声をかけてきました。
私は意図的に「あとでやる」と返答。
夫は少し不思議そうな顔をしていましたが、特に何も言いませんでした。
それからも夫に何か頼まれると、私は「あとで」「あとでやる」と答えるように。
すると、次第に夫はイライラしだして「あとでって、いつ?」「今やってくれた方が早いんだけど!」と感情をぶつけてきたのです。
夫の気付き
私は夫のセリフを聞いて、思わず笑ってしまいました。
それは、いつも私が夫の「あとでやる」に対して言っていたことだったからです。
笑った私を見て、夫は「もしかして俺、いつもそんな感じだった?」と聞いてきました。
私が「うん」と答えると、夫は気まずそうな顔をして「ゴメン」と言い、ようやく言われる側の気持ちを理解できたようでした。
体験者の声
それからの夫は、別人のように変わったわけではありませんが、私が忙しそうにしていると自分で何とかやろうとしてみたり、「あ、また言っちゃった」と反省したりする様子が見えてきました。
結婚生活では、相手を変えようとしてもうまくいかないことの方が多いですよね。
そんなときは長くお説教をするよりも、相手の立場を体験してもらう方が良いのかもしれないと思った出来事でした。
【体験者:30代女性・アルバイト、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


